珀セッション(珀(Vo)、メイ(G)、Seika(G)、優(B)、teru(Key)、宗弥(Dr))

幕があがるとお立ち台の上で土下座をしている優。「これは新年の挨拶ではございません! これはお見苦しい演奏をすることの土下座です!」とジャックケイパーのネタを踏襲する。

「新春からカマしてやろうと思って」と優。

珀の「それじゃあセッション始めようか!」という声から始まったのはRADWIMPS『前前前世』。歌い方も”それっぽさ”を意識しているところがニクい。昨年の大ヒット映画のテーマソングということもあって観客も手拍子で盛り上がる。

「最初のライブが歌うとは思わなかった」という珀に、「いうても最初に出した音は(オープニングのSTOMPの)ペットボトルだよ」と宗弥。Seikaのギターに対して「これまでTDCで弾いた人の中で一番下手」と話題になり、これもセッションの醍醐味だという話に。

最後に嵐の『感謝カンゲキ雨嵐』が始まるかと思いきや、キーボード担当のteruを迎えるのを忘れていた珀が土下座で謝るという、土下座に始まり土下座に終わる一幕であった。

セットリスト

1.前前前世(RADWIMPS)
2.感謝カンゲキ雨嵐(嵐)

LEZARD

スクリーンには「あけましておめでとうございます」の文字が踊り、「2017年も…、いや2017年こそ、貴女のバンギャ人生いただきます!」という公佑(G)の声から始まった『さよならいむ』でスタート。昨年突然の脱退劇に見舞われた彼らだが、公佑とTACC(B)のふたりが代わる代わるボーカルをとり、流れるようなリズムとメロディがフロアに広がっていく。

「ぶっ殺そうか考え中~」という新年早々ぶっそうな歌詞のコールアンドレスポンスから『Gekiokoシンパシー』へ。そしてMCでは「LEZARDの始動日である1月20日にみんなの未来を照らそうと思っています」と、次の展開を匂わせる公佑。

サングラスをかけたTACCによる「スーパーTACCタイム」コールにつづいて、natsume(Dr)のカウントから始まった『SOS』ではフロアもモッシュで揺れる。

最後は『べろべろば~』で盛り上げ、「2017年、LEZARDに期待してください!」と”いい予感”を残していった。

セットリスト

1.さよならいむ
2.Gekiokoシンパシー
3.SOS
4.べろべろば~

将海セッション(将海&春(Vo)、mag(G)、ミズキ(B)、teru(Key)、緩菜(Dr))

ゲスの極み乙女。『私以外私じゃないの』が流れる中始まったのは将海セッション。

「盛り上がっていくぞ~」と将海の掛け声とともに、teruが奏で始めたのは、なんと『PPAP』。

そしてあっという間に終わった1曲目、「ミズキくんに『PPAP』って”I have a 治外~ I have a 法権~”ってやるの?って聞かれたけど誰がやるか!」と春。「やれよ!」というミズキに対して「お前がやれ!」と始まった2回目の『PPAP』ではバッチリ「I have a 治外~ I have a 法権~ 治外法権!」を披露すると会場からは大きな拍手がおきた。

そしてメンバー全員による恋ダンスへ。それぞれクオリティに差のあるダンスで観客を楽しませてくれるも、なかなか予定通り幕が閉まらず恋ダンスを2度踊る羽目になり、メンバーがアタフタする様子も笑いを誘った。

新春らしい、限りなく宴会芸に近いセッションであった。

セットリスト

1.PPAP(ピコ太郎)
2.恋(星野源)

Blu-BiLLioN

Blu-BiLLioN

フロアにブルーのペンライトの光が広がっていく、次はもちろんBlu-BiLLioNだ。

『S.O.S』で軽快なスタートを切り、「油断してるとあっという間に終わっちまうから覚悟しとけ! 俺と一緒に踊ってくれるかい?」というミケ(Vo)の声から『Miss Mermaid』へ。続いてもアップテンポな『自己中心的ユートピア』のサビではタオルが舞う。

「2016年はたくさんの挑戦をしてきました。久々にBlu-BiLLioNを観た人、イメージ変わったでしょ? 俺らが今形に出してるものが最高だと思って提示し続けているんで、今年もよろしくお願いします」と新曲の『響心identity』に繋げた。mag(G)の鮮烈なギターから始まるこの曲は疾走感のあるロックチューン、新たな彼らの一面が伺える。

「いまここ高ぶってるやつ吐き出せよ!」と、観客との声の応酬で更にこの空間をヒートアップさせていくミケ。『Aqua』『Ready?』と定番ナンバーを繰り出し、『Ready?』の後半では「まだ力持て余してるな?」と徐々にテンポアップさせて盛り上げていく。

そしてラストは「夢を諦めきれない俺たちから贈りますーー」というミケの言葉から『この手に在るもの』で締めくくられた。持ち味である美しいメロディはそのままで、昨年のロングツアーを経てタフになったバンドを頼もしく思うステージだった。

セットリスト

1.S.O.S.
2.Miss Mermaid
3.自己中心的ユートピア
4.響心identity
5.Aqua
6.Ready?
7.この手に在るもの