昆夏美(左)と山崎育三郎

 映画『美女と野獣』プレミアム吹替版キャスト発表会が31日、東京都内で行われ、日本語吹き替えを務める昆夏美(ベル役)、山崎育三郎(野獣役)、岩崎宏美(ポット夫人役)、村井國夫(モーリス役)、吉原光夫(ガストン役)、藤井隆(ル・フウ役)、成河(ソンハ、ルミエール役)、小倉久寛(コグスワース役)、濱田めぐみ(マダム・ド・ガルドローブ役)、島田歌穂(プリュメット役)、池田優斗(チップ役)が出席した。

 本作は、ディズニーのアニメーション映画『美女と野獣』を、主演にエマ・ワトソンを迎えて実写映画化。この日は作品の世界観をそのままに、ピアノとチェロ演奏で登場したキャスト陣11人による名曲「美女と野獣」が生歌で初披露された。

 作品の大ファンで、実写化が決定した時から公開を心待ちにしていたという昆は「人生何が起こるか分からないという、うれしい驚きでいっぱいです」と喜びを表現し、「『美女と野獣』の音楽とベルの着ている黄色いドレスに、世界中の女性が誰もが一度は憧れたと思いますし、憧れの象徴だと思います。実写化でどう描かれるのか楽しみにしつつ、皆さんと頑張っていきたい」と語った。

 山崎も「幼いころ、当時ビデオテープがすり切れるほど何百回も見ました。いつか吹き替えがしたいと、幼いころからの夢でした。思い続ければ夢はかなうんだと実感しています」と喜びを語り、「今後100年語り継がれるエンターテインメントになります。今までアニメなどでは語られることのなかった野獣の悲しい生い立ち、繊細な部分も見てほしい」とアピールした。

 ベル役で劇団四季デビューを果たした濱田は「その時から私の中で切っても切り離せない作品で、帰ってくる場所、思い出の宝箱に入っている宝物の一つのような作品です」とあふれる思いを語った。

 劇団四季でも同じくガストンを演じた吉原は「野獣っぽい見た目で実は野獣じゃないかと言われていたけど、最後に王子様になれないということで降格してのガストン役だったのはショックでもありました」と笑わせた。

 20年ほど前の自身の結婚披露宴の入場曲が「美女と野獣」だったと明かした小倉は「この作品には並々ならぬ思いがありまして、幸せだったことを思い出します。今もすごく幸せですが」と思い出を振り返った。

 一方、藤井は「(ここに立っていることは)自分が一番、なぜなんだろうと思っています。ディズニー作品は愛してらっしゃる方がたくさんいるので、粗相のないように」と自らに言い聞かせていた。

 映画は4月21日から全国ロードショー。