ドラマ「あなたにドロップキックを」の試写会および会見が20日、東京都内で行われ、出演者のイモトアヤコ、惡斗、高橋光臣ほかが出席した。
本作は、第40回「創作テレビドラマ大賞」に選ばれた脚本をドラマ化。理不尽な他人の振る舞いを「自分は人生の脇役」と諦めにも似た気持ちで受け入れてきた主人公・秋子(イモト)が、女子プロレスの悪役としてリングで体を張る同い年のモモ(惡斗)と出会い、自分自身の人生の“主人公”として生きていく様子を描く。
イモトは「最初にタイトルを聞いた時に、これは私にぴったりだなと思った」と自信たっぷりに話し、完成したドラマを見て「自分で言うのも何ですけど、今まで自分が見たことのない自分の表情が28回ぐらいあった。お芝居の中だけどリアルな自分がいると感じて、こんな表情をするんだとびっくりしちゃった」と語った。
スケジュールに“プロレスの練習”が入っていたことから「自分がドロップキックをやるんだという覚悟ができた」というイモトのプロレス指導にもあたった惡斗は「イモトさんは約3時間ほどでドロップキックが打てた。レスラーたるもの、思い切りの良さが大事で、表情も豊かですし、打点も高い。もっとドロップキックを学んでいかれたら、何かのタイミングで使えると思います。プロレスラーにほしい逸材」とイモトのセンスの良さを認めた。
惡斗自身は低下した視力が戻らなかったことからプロレスを引退しており、「もともと私をイメージして(モモを)書いてくれたと聞いて。もう二度とリングに上がれることはないのかなと思っていたけど、リハーサルなどを入れて5分程の試合を3回やりました。皆さんにもう1回リングに上げてもらってありがとうございますという気持ちで撮影に臨ませていただきました」と思いを語った。
また、一方的に婚約を破棄しながら謝りたいとつきまとい、秋子を苦しませる小林を演じた高橋について、イモトは「心から、何だこいつとイラつける人だったので感謝です」と評して笑いを誘った。
エンディングでウエディングドレスを着てダンスするイモトを「かわいかった」と褒めちぎる高橋に対してイモトは「クソ野郎だ」と返しながらも、「でもあれはかわいかった。びっくりしますよ。ガッキー(新垣結衣)を超えるんじゃないかというぐらいかわいかった」と自画自賛した。
ドラマは3月17日午後10時からにNHK総合テレビでオンエア。