そして、この日のトリを務めたのはGENGAH.。怪しげなSEが流れ、黒い衣装に身を包んだサポートメンバーが登場。SEが終わりに差し掛かかったところでVo.hajimeが登場した。
最初のナンバーは「Against an authority」。マイクスタンドを抱えて舞うように歌う姿は、古き良き硬派V系を思わせる。
「ブチ壊そうぜ!」
hajimeのシャウトで始まったのは「Merry go round」。オーディエンスは待っていましたと言わんばかりに、イントロでジャンプをする。
轟音とhajimeの艶やかな声が絶妙に絡まり合ったと思ったら、地響きのようなデスボイスがビリビリと走った。
「Anonymous」でも地声とデスボイスを交互に使い分けるhajime。デスボイスを発しつつも、「もっと来い!」とフロアを煽った。
拳を突き上げて答えたオーディエンスに向かってhajimeは「よくできました」と褒める。ノリを褒められるとは、ますますテンションが上がりそうだ。
激しいだけじゃない! 爽やかなバラードも披露
激しいナンバーが続いたが、ここで爽やかなギターのイントロが特徴的な「time goes on」へ。サビでは高音の伸びやかな声に思わず聴き入ってしまう。
さっきまでデスボイスを放ちまくっていたとは思えないほど澄み渡った声だ。
「ラスト2曲! 存分に楽しみましょう。手拍子!」
hajimeのその言葉で始まった「賊」。フロアは手拍子のみならず、ぴょんぴょんと飛び跳ねてボルテージは最高潮だ。「世界はオレのもの!」という歌詞のシャウトや、中指を立てて煽るhajimeの姿にやんちゃな一面を感じ取れた。
ラストナンバーは、体を前後に揺らしたくなるリズム感の「poison」。ささやくようなセクシーボイスのAメロと、腹の底からこみ上げてくるデスボイスのBメロの構成のギャップが魅力的な楽曲だ。
MCも挟まず駆け抜けるように6曲を披露したGENGAH.。hajimeは手を上げ「Thank you! またな!」と去っていった。