「男捨離」とはその言葉通り、男性を断捨離すること。男性の皆様には「モノみたいに言うな」と怒られそうですが、もう少しマイルドな言い方をすると、「男性関係を整理整頓する」ということ。
長く生きていると、人間関係を見直し、構築し直さなければならないシーンもありますよね。今回はその中でも男捨離にフォーカスを当て、男捨離経験者の女性に経緯やその後の変化など、「男捨離ビフォーアフター」を詳しく聞いてみました。
1年後、理想通りの恋人ができた
「2年ほど関係を続けていた不倫相手を半年前に男捨離しました。最初は相手のことが好きで、本気の恋だと思っていたんです。よくある話ですが『いつか◯◯と一緒に暮らしたい』みたいな甘い言葉を真に受けて、いずれ彼が離婚して、私と再婚してくれると夢見ていました。
今振り返ると私も甘い考えだったなと思うんですが……(笑)。
でも、そんな日が来ることもなく、だんだん情熱を失っていき、惰性で付き合う中で、自分何やってんだろう? と我に返ったんです。その後、私の方から別れを切り出して、円満にお別れしました。
それからはもう、不倫とか浮気とかそういう良くないことはしない、と決めて1年ほどひとりで過ごしていたら、浄化(?)されたのかいい出会いに恵まれて、今はお医者さんの彼と付き合っています。理想通りの相手で本当に幸せです」(28歳/IT)
浄化という、ややスピリチュアルな言葉が気になりますが、これこそがキーワード。「もう不毛な恋愛はしない」と固く決意し、それを守り続ける内面の強さが、魅力として外側にあふれ出てきたのではないでしょうか。
継続してプラスになる関係なのか、それとも未来がない関係なのか――迷いが生まれたときは、立ち止まって考え、自分で決断を下すことが大事です。
半年後、心からいいなと思える人と仲良くなれた
「彼氏がいない時期が3年くらいありました。その間でも、ときどきはデートしたいなと思って、スマホの電話帳に『異性として意識できる男友達』を5人くらい入れていたんです。寂しくなったら彼らに連絡して、ごはんを食べにいっていました。
それで『私は彼氏がいない寂しい女じゃない。今はいないけど、こんなふうに私の誘いに喜んで乗ってくれる男性がいる』と自分に暗示をかけていたんです。ただ、言葉は悪いですが、それって相手を利用していることに変わりないんですよね。
自分の寂しさを埋めるだけの相手です。結局、その間彼らと恋愛に発展することもなかったですし、食事した翌日、飲みすぎて疲弊していたこともありました。
あるとき、これってお互いにとって、有益とはいえない関係なんじゃないかなと考え始め、電話帳から彼らを一気に削除。普段私から誘うばかりで、相手から連絡がくることはなかったので、まったく困ることはありませんでした。それからは寂しくなっても、ひとりで過ごす練習を続けていました。
たとえば、まだ行ったことのない街を散策したり、一人旅をしたり、社会人サークルに参加したり。半年くらい経った頃、いくつかいい出会いが舞い込んできて。心からいいなと思える人と定期的に会う関係になれました」(32歳/営業)
嫌いでもないけれど、たいして好きなわけでもない。そんな相手を都合のいいときに“利用する感覚”が若干でもあるのは、相手にも失礼にあたるだけでなく、自分も有意義な時間を過ごしているとは思えません。
そんな関係を引きずっていても、得るものはない。そう気づいたなら、思いきって関係を終えるのも1つの選択です。