3歳の子どもを持つ、不妊治療に挑んだ経験のあるフリーランスのAさんが、精神的に辛かった経験を話してくれました。

Aさん:不妊治療専門病院に1年半ほど通ったのですが、まずそういった病院に子どもを連れて行くという行為が周囲に理解されず、苦しかったです。

不妊治療専門病院に通う人たちは精神的追い詰められている人が多く、病院内の空気も殺伐としており、周りの目はとても冷ややかでした。

通院の時は極力子どもをどこかに預けようと努力はしましたが、通院のタイミングは前日に決まることが多く、どうしても預け先がない場合は子どもを連れていくしかなく、そのたびに辛い思いをしたことを思い出します。

「こんなところに子どもを連れてくるなんて場違い」「1人いるからもういいじゃない」という、周りからの見えない言葉が心に突き刺さりました。

Aさんのように、子どもを連れての不妊治療は「周りに理解されない」ということが精神的に堪えるようです。

働きながら2人目の不妊治療!どう乗り切った?

Aさんのようにフリーランスでの不妊治療は、「病院に子どもを連れて行く精神的な辛さ」と「子どもの預け先確保の厳しさ」があることが分かりましたが、会社勤めをしながら2人目の不妊治療となると、どんな苦労があるのでしょうか。

4歳の子を持つ事務員のBさんは、2人目の不妊治療のとき、「上司や同僚に理解されなかったことが一番辛かった」と言います。

Bさん:上司には不妊治療をしていることを伝え、最初は理解を示してくれていましたが、繁忙期に急に休んだり、当てにしていた日に急に休むことが重なると、上司や同僚の態度が冷たく感じました。

私もなるべくトラブルを避けたかった為、悪いとは思いながらも子どもが体調不良だと会社にはウソをつき、休んで通院したことが何度もあります。

どうしても休めない日は、定時で退社したあと病院へ直行し、保育園の延長保育を利用しながら通院していました。

延長保育も19時半まででしたので、病院が混み合っていてお迎えが間に合いそうにない時はパパや隣の市に住む母に連絡をしてお迎えに行ってもらったりと、今思えば家族の協力がなかったら乗り越えられなかったと思います。

Bさんのように、会社勤めをしながらの2人目不妊治療は「会社の上司や同僚に理解されない辛さ」と「保育園のお迎え時間のタイムリミット」が苦労する要因のようです。