ぶう:とにかく、惡の秘密結社の幹部っぽい感じにしたかったんです。軍服より上に踏み込みたかった結果こうなりました。そしてクラオカさんはローリー寺西です。

クラオカ:俺はそうです。どうすか? この「(衣装が)繋がった感じ」。最高じゃないですか?

――たしか、前回のウシノシタ団にはミドさんが「トカゲパンク」で、Joeさんが「肩幅レディ」という名前がありましたよね。そういえばクラオカさんは……。

クラオカ:なんか名前なくて、前はなんとなく「参謀」って呼ばれてました。

Joe:クラオカ参謀。

ぶう:じゃあ今回はローリー参謀だね。

クラオカ:「ローリー参謀」! ハハハ、もうそれ「俺」じゃないですね!

Joe:私は今回ドラァグクイーンらしく、と言われてたんですけど。さっき編集部のお手洗いお借りしたんですけど、……すごく見られますね。

ぶう:どっち入ったの?

Joe:当然「青い方」ですよ! それで手を洗って出ようとしたら、ちょうど入ってきたおじさんと鉢合わせになって……、そのおじさんの靴が「キュッ」っていいましたからね。

ぶう:ブレーキかかっちゃった。

――すみません、ぴあで撮影してると一般の社員の方々にそうやって驚かれるのは「あるある」なので……。

ミド:でも我々は惡の秘密結社だから気にしませんから。ビビらせていきます。

ぶう:そしてボーカルは『がきデカ』です。「死刑」ってことで。

――ダジャレじゃないですか。

アルバムは噛めば噛むほど味が出るかもしれない。(クラオカ)

――改めてお伺いしたいんですけど、『惡童のススメ』『惡道に死す』のコンセプトでもある、惡の秘密結社「ウシノシタ団」とは一体何なんでしょうか。

ミド:わかんないです。

Joe:わかんないです。

クラオカ:わかんないです。

――はいっ?

ぶう:惡の秘密結社って謎が多いじゃないですか。

ミド:わかんない方がいいじゃないですか。

――では「どうして惡の秘密結社なのか」という質問に変更します。

ぶう:まあ前の『惡童のススメ』が3年前のことなんで忘れてることもあるんですけど、えんそくってイロモノ的な衣装が多かったじゃないですか。そもそも、そうありたかったし。

だから西遊記コンセプトでもボーカルが豚とか。そういうのもあって「えんそくってイロモノでしょ?」というイメージはあったと思うんです。で、あえて軍服というベタな衣装をコスプレ感覚でやってみようというところからスタートしたのかな。「ボクらも皆がやってるみたいな軍服着たらええやん?」みたいな。

その理由付けとして「惡の秘密結社」っていう設定ができたんじゃないかな。

クラオカ:たしか衣装が秘密結社っぽいっていうところから始まった気がする。

えんそく・ぶう(Vo)

――「あるある」からスタートしたコンセプトをもう一度やる理由は?

ぶう:それが偶然なんですけど、僕の目指してるライブ感やメッセージとすごくハマったんですよね。世界観的にすごくハマって入り込めて、その影響もあっていいライブが出来て、お客さんの反応もよくて、だからまたやりたかったんですよね。