ワタシはヒュッと背中に寒気を感じ、慌てて部屋を見回してみると、
リビングと地続きになっている隣の和室にムスコの影…
見ると、畳一面にストローマグのお茶をぶちまけ、その中心で自らもビショ濡れになっているムスコの姿が…!!
大人一同「わぁぁあああああ~~~!!!!」
みんなの脳内はイッキに
『子・濡・濡・畳・茶・茶・服・全・換・オ・ム・ツ!』に急速変換。
上から下まで洋服全とっかえじゃないか!
それより今まで気づかないでゴメンよムスコぉおおお!!
後悔と懺悔とオムツ替えでもう食事どころではありません。
母親ならこういうイベント時にもキチンと我が子を見てなくちゃ!
という事を、頭ではわかっていたんですが
つい…ご飯が…自作のご飯が美味すぎて…
ワタシはムスコの存在をすっかり忘れておりました…。
ちなみにワタシのほうの『じぃじ』は料理人のなのでムスコを連れて実家に遊びに行ったときにも、美味しい御馳走が出てきます。
こないだは焼き立てのギョーザが出て、
「わぁーい!久々のギョーザだぁー!!」
と頬張ってる間に、ムスコは戸棚に置いてある『ばぁば』の財布を見つけ、
小銭を出そうとしていたところを慌てて止めました…。
ここからワタシが強く学んだ教訓は、
“ムスコよりも美味い飯を優先すると大変なことになる”
…です。(反省)
最近はムスコも自己主張がハッキリしてきて、
ワタシがちょっとでも目を離して黙々とご飯を食べてると
「こっち見ろよー!」と言わんばかりにおもいっきり背中に体当たりしてきます。
すまんムスコ。
いつかきっと家族みんなでゆっくり美味しいもの食べれる時はくるから、
今はちゃんとキミを忘れずに見守るよ!
つづく
※次回35話は6月2日掲載。来週(5月19日)、再来週(5月26日)はお休みします。