たとえば、水泳の北島康介は、1982年生まれの「プレッシャー世代」だし、前半戦だけで10勝をあげ、日本人投手歴代最多勝の期待がかかるメジャーリーガー・ダルビッシュ有は1986年生まれだ。史上初の高校生プロゴルファーとなった宮里藍は1985年生まれだし、女子ワールドカップ世界一に輝いた、なでしこジャパンもプレッシャー世代である。
ん?
賢明なるウレぴあ総研読者は、個人名と並んで「なでしこジャパン」というチーム名があげられたことに違和感を覚えるかもしれない。でも、そんな違和感は、以下にあげるデータを読めばすっきりすることだろう。
福元美穂(1983年生まれ)
海堀あゆみ(1986年生まれ)
近賀ゆかり(1984年 生まれ)
矢野喬子(1984年生まれ)
岩清水梓(1986年生まれ)
鮫島彩(1987年生まれ)
宮間あや(1985年生まれ)
川澄奈穂美(1985年生まれ)
阪口夢穂(1987年生まれ)
安藤梢(1982年生まれ)
丸山桂里奈(1983年生まれ)
大野忍(1984年生まれ)
大儀見優季(1987年生まれ)※旧姓・永里
彼女たちは、7月2日に発表された「なでしこジャパン」のメンバーである。その数、13人。今回の登録メンバーは18人だから、実に72%という多数派がプレッシャー世代だったのだ。三党合意だ分裂だとドタバタを繰り返す民主党が泣いてうらやむ“一党独裁”ぶりである。
思い出してほしい。
女子ワールドカップで王座に輝いた、なでしこジャパンが常軌を逸するほど、プレッシャーに強かったことを。たとえば、開催国ドイツと戦った準決勝では、超アウェというプレッシャー極まりない状況のなかで、プレッシャー世代の丸山桂里奈の貴重なゴールで歴史的勝利をあげている。過去の日本女子サッカー代表はドイツ戦未勝利だったにもかかわらず、だ。