そして水月がステージにいないため、ベースが弾ける人がいないということで、あっつがNoGoD・華凛を連れてくると『BLUE MOUNTAIN』へ。この曲はひもりがボーカルをとるムーディーなナンバーなのだが、間奏にて恒例のfeaturing16のトランペットを吹くくだりがなんともはやな出来で、この日もっとも演奏技術の高低差があったと思われる。
そしてようやく水月がステージに戻り通常編成に。featuring16が
「このイベントをやってみた感想は、2バンドともちゃんと音楽してるなと思いました。俺らはどんどんわけわかんない方向に進んでるけど、こうやって『チャンプロード』(みたいな曲を一緒に)やれるのは信頼関係があるのかな」
と語り、
「バンドのメンバー以外の信頼できる仲間ができたことも素晴らしい。変な一体感がある。あんまり馴れ合うのも良くないけど、もっと大きい規模で出来たらいいなと思いました」
と続けると、フロアからは大きな拍手で迎えられた。
「今日にピッタリの曲だな、我々も真面目に演奏してもいいですか!」と今の時代にロックをやるジレンマをテーマにした『ロックミュージックシンドローム』を披露。
後半戦は『†夏☆大好き!ヴィジュアル系†』、『さよなら†黒歴史』、『スーパーハッピー』とテンション高めに駆け抜けた。ラストを締めくくる恒例の「Jin-Machineのポーズ」で、NoGoDの団長&華凛と、えんそくのぶう&Joeを呼び込むと「俺たちマグロ投げたくてしょうがねえんだよ~」と団長。
時刻はすでに22時を回っているということもあり、featuring16「ちゃちゃっとやって帰りましょう!」とアンコールとして演奏されたのはもちろん『マグロに賭けた男たち』。マグロが飛び交うピースフルな空間で大盛り上がり、めでたく大団円を迎えたのであった。
3バンドのフロントマンは『ウレぴあ総研』で鼎談も行ったことがあるが、3バンドのみの共演は実は初めてのこと。それぞれのバンドが互いをリスペクトし、自身の武器を全力でぶつけ合った濃い時間だったように思う。
この日、団長がNoGoDのステージにて「この3バンドは本当の意味で“ヴィジュアル系バンド”」と語ったように、10年以上に渡って自分たちにしかできない表現を貫いてきた3バンドならではのパフォーマンスを堪能できた。
団長のいうとおり、このちょっと変わった遅咲きバンドたちがシーンの「台風の目」になる日がくるのもそう遠くないのかもしれない。
セットリスト
えんそく
1.とってもマッケンロー
2.イン・ザ・マリオワールド
3.合唱リーダー深沢
4.屠殺屋マン4号
5.ツンドラの暴君
6.少女怪獣バンギャルラ
7.キャトル
8.最後のえんそく
NoGoD
1.最高の世界
2.万黒深層大サァカス
3.Missing
4.PAIN
5.机上の空論
6.不完全肯定論
7.BANZAI!!
8.鐘を鳴らせ
9.桃源郷へようこそ
Jin-Machine
1.僕らはみんなヴィジュアル系
2.ようこそJAPAN
3.新曲です、聴いてください
4.チャンプロード (ぶう先輩、団長総長乱入Ver)
5.BLUE MOUNTAIN (華凛さんHelpしてくれたver)
6.ロックミュージックシンドローム
7.†夏☆大好き!ヴィジュアル系†
8.さよなら†黒歴史
9.スーパーハッピー
10.がんばれ!桜、アディオス
アンコール.マグロに賭けた男たち