塔から出て、れっきとしたプリンセスになったラプンツェルですが、映画よりも今作の方が「等身大の女の子」といった印象を受けたのですが、なにか意識されていたことはありますか?
中川さん:ほんとにディズニーって、永遠であり、6年前の作品と思えないぐらい、地上波で繰り返し放送されていたり。
その時生まれていなかったちびっこたちが、あとでDVDとかいろんな形でラプンツェルを見て、髪型を真似したり、その子の人生に彩りをそえる存在であるラプンツェルの声を、変わらずにずっといなくては、という思いもあるんですけれども。
常に新鮮でいるラプンツェルには、新しく全部を吸収していく好奇心があるから、すごくこっちがリフレッシュされていくような、ラプンツェルに引っ張られているような感じがしますね。
プリンセスになったけど結局裸足だし、普通の人ならやらないであろうこと、武術大会に出たり、街に出ておばさんに変装したりしちゃうし。
人としてもプリンセスとしても、ラプンツェルは変わってます(笑)。
普通の人だったら知ってることや、大人だったらやらないことも、ラプンツェルはやるし、だけどひとりでずっと、考えたり悩んだり、我慢して来たことがあるから、普通の人にはできない心の強さもあるから、どんなキャラクターにも似てないですよね。
毎回台本を見るのが楽しみです。
ラプンツェルは近くにいたら楽しいけど、大変な人だと思います(笑)。
だからこそマキシマスともすぐに仲良くなれちゃったり、新キャラでびっくりするほど意地悪な人が出てくるんですけど、そんな人に会っても、挫けずに、「なんで!? 仲良くしたいから、じゃあこうしようかな!? 」ってサプライズで攻めたり、折れないハートがすごく強くて、かっこよくて、かわいいです。
私自身もラプンツェルがどんどん大好きになっていきます。
6年前の2011年の映画公開当時は、震災の影響で公開が遅れたり、じわじわ口コミで広まったり、当時全然なかったラプンツェルのグッズとかが、今はディズニーストアやコスメのお店にたくさんあって。
どんどんラプンツェルが時を重ねて、輝きを増していって。
そんなラプンツェルを追いかけて、走って、そして一緒に新しい世界を見に行ってる。
まさに冒険のようなアフレコですね。