Jin-Machine・マジョリカ・マジョルカ・マジカルひもり(G)撮影:大参久人

再びスクリーンが上がると、特攻服を着たfeaturing16と水月(通称「全国制覇」先輩)がステージに現れる。後輩に扮するfeaturing16が「先輩のバイクのエンジンを壊してしまったので代わりの候補を持ってきた」と、「ペンギン」や「人参」「原人」、「(ライカ)エジソン」「ケロリン」(遠すぎる)などの天丼ギャグを繰り返す。

業を煮やした全国制覇先輩が「気合入ってるか!」とフロアを煽り、「俺らの気合の入った曲を聞け!」と水月がボーカルをとる『チャンプロード』へ流れ込む。本当に前フリが長かった。

続いて警察に扮した木村が登場し、悪さを咎められた全国制覇先輩が「礼状持ってこいや!」と連呼する『警察24時』へ。ノリノリでフロアは左右にモッシュ。このDQNソング2連発にピッタリのドスの利いた水月の声も、この日を最後に聞き納めになってしまうのが正直名残惜しい。

全国制覇(水月)とfeaturing16のコント 撮影:大参久人

間髪いれずに水月がチョイスしたというスペシャルメドレーへ。『じんましーんのテーマ2』から始まり、『レッツゴー介護』、『アルティメットジェラシー』、『違法コピーしたら殺す』、『きみの好きな人は無職』などなど、新旧織り交ぜたメドレーに平民たちは大いに盛り上がった。

水月がメインボーカルを、あっつがデスボイスパートをとる演歌調の『death海峡のdeath岬』、『ゆずサワー』(約1秒の曲)8連発といったJin-Machineならではのバラエティに富んだ楽曲を披露。

続いて「featuring16から水月へお手紙コーナー」へ。床に届くほどの長い紙を手に、こんこんと手紙を読み上げるfeaturing16。その内容は「この手紙を読んでいるということは、私はもうこの世にはいません」から始まり「水月と出会って5年(※加入して8年半なので、この時点で嘘)」「彼は悪事に手をそめました。金庫からお金を盗んでメンバーにお弁当を買ってきたり。メンバーを車に拉致監禁してツアーに連れ回したり……」と、照れ隠しというか過剰にギャグをはさみすぎる内容で、フロアからは笑いがたえない。

Jin-Machine・あっつtheデストロイ(Vo) 撮影:大参久人

後半戦は物販で販売している特性の「吊革」を片手に『通勤モッシュはエブリデイ』、大人な『Vanilla eyes』で盛り上げていく。『救声』では、「心配させんなよ!俺の友達の門出の日なんだ!」と叫ぶfeaturing16。さっきの手紙と打って変わってストレートな本音が見える。Co2ボンベを手にし客席を煽る水月、「かかってこいや!」とひもり、「忘れられない夜にしようぜ!」とあっつ。立ち上がってニコニコドラムを叩く木村。

そして水月を送り出すような『がんばれ!桜、アディオス』を経て、「みっちゃんの門出を、未来を照らしてやってはくれないかい?」というfeaturing16の言葉に平民からは大きな拍手が巻き起こる。そしてラストに披露したのは『FIVE』。これは東日本大震災をきっかけに生まれ、東北出身の5人が、一歩づつ進んでいこうという決意表明の曲である。この先のバンドと水月を祝福するようなサイリウムの光と平民たちの声がフロア中に広がった。

平民からの「ありがとう」の声に対して「ありがとう、愛してるぜ!」と水月。「みっちゃん(水月)と、あったま(あっつ)と、木村と、ひもやろう(ひもり)と、私、featuring16。5人そろってJin-Machineでした!」と恒例の”Jin-Machineのポーズ(モーニング娘。「LOVEマシーン」のパロディ)”で締めくくった。

Jin-Machine・ルーベラ・木村・カエレ(Dr) 撮影:大参久人