モヨウ替えは「コンセプトを考える」「ゾーニングをする」「家具配置を考える」の3ステップ

コンセプト決めは「どんな暮らしをしたいか」というゴール

マイルールを家族ルールに変えていく素地ができたら、実際のモヨウ替えに入っていきましょう。

暮らしやすい部屋をつくるためには、今ある家具はいったんないものと想定して、まっさらな状態からプランニングするのがいいそう。家族で考えた理想のプランをもとに、どうやって今の家具を活用しながら実現させていくかを考えるのです。

まずやるべきは、“最終的にどんな暮らしがしたいか”という、コンセプトを決めること。

「散らかった部屋を片付けるため」という目先のことだけではなく、その片付いた部屋で何をしたいのか? 家族でどういう暮らしがしたいのか? というところをイメージしながらコンセプトを決めていくといいそうです。

「遊びたい盛りの子どもたちが、のびのびと遊べる部屋にしたい」

「子どもの遊び場はありつつ、大人もちゃんとくつろげる部屋にしたい」

など、家族の希望を挙げていきながら、理想の部屋のコンセプトをまとめていきましょう。

ポイントは3つ。

  1. 課題の優先順位をしっかり絞ること
  2. 家族のライフフェーズを見据えること
  3. 家族それぞれの自律と自立を考えること

と三木さんは挙げています。

コンセプトと間取りをつなぐのがゾーニング

コンセプトを考えたら、次にやるべきはゾーニングです。

コンセプトは、役割を持ったスペース(ゾーン)が集まることで実現されます。コンセプトが「子育て家族が集まる憩いの部屋」であれば、「大人が集まって料理や会話を楽しめるスペース」に加えて「子どもたちが退屈しないでのびのび遊べるキッズスペース」があるといいな、と紐解くことができます。

ゾーンを考えるには3つのステップがある、と三木さん。

  1. その部屋でやりたいこと、やらなくてはいけないことをふせんに書き出す
  2. それを部屋のどのあたりでやるか考えて、用意した間取り図にふせんを貼る
  3. それらをやる場所をグルリと囲ってみる

最終的に、グルリと囲んだものがゾーンです。食事ゾーン、くつろぎゾーンなどのゾーニングができたかと思います。