「過去の話ですが、不倫していた女性は会社の上司。

いつも笑顔で部下の面倒見もよく、頼れる人でした。

俺が取引先の人とうまくコミュニケーションがとれなくて悩んでいたとき、どんな話題からはじめてどんな話し方をすればいいか、何時間も割いて話し合ってくれて、すごく気が楽になって。

何とか商談をまとめられて報告したら、

『あなたの力でしょう。自信を持ってね!』

とお礼を言う俺の肩を叩いてくれて、そのときに恋に落ちました。

家では仕事の話をしても妻は『頑張るしかないよ』と言うだけで、正直寂しかったんですよね。

そういう不満もあって、上司に恋してからは“実は妻と不仲で”と言い続けてそっちでも相談していました。

やっとふたりで飲みに行けるようになって、酔った勢いでホテルに誘ってみたのですがきっぱりと断られてものすごく恥ずかしくなり、片思いが終わった感じです。

今でもいい上司ですが、あのまま不倫関係になりたかったと思う瞬間が…未練があります」(35歳/セールス)

仕事ができて自分の悩みにもしっかり向き合ってくれる上司は、確かに魅力的ですね。

妻には理解してもらえない苦労などを身近で励ましてもらえると、心が動くのもわかります。

ですが、そんな素敵な人を不倫のような後ろめたい関係に引っ張り込むのが果たして正解なのでしょうか。

きっぱりと断られたことは幸運だったと、筆者は思います。