NVIDIAが2月後半に発売する予定の次世代GPU「GeForce RTX 3060」

米NVIDIAは、次世代GPU「GeForce RTX 3060」を2月後半から発売すると発表した。これによって、ユーザーはNVIDIA Ampereアーキテクチャを新たに利用できるようになる。

GeForce RTX 3060は、効率的で高性能なアーキテクチャと第2世代のNVIDIA RTXを実装した製品。ハードウェアレイトレーシング機能を備えるとともに、NVIDIA DLSS(ディープラーニングスーパーサンプリング)に対応している。

これまで、NVIDIAの60クラスのGPUはSteamを利用するゲーマーに最も人気のあるカードとなっており、16年の登場以来、「GTX 1060」がゲーム用GPUの人気ランキングでトップの座を長く維持していた。推定では、GeForceゲーマーの90%が現在、GTXクラスのGPUでゲームをプレイしているという。

NVIDIAのグローバルGeForceマーケティング担当バイスプレジデントのマット・ウェブリング氏は、「レイトレーシングの勢いはとどまるところを知らず、急速にゲーミングの新たな基準として再定義されつつある。NVIDIA Ampereアーキテクチャは、NVIDIA史上最速の売り上げを記録した製品で、RTX 3060を通じて、RTX 30シリーズの魅力を世界中の何百万人ものゲーマーに提供することができる」としている。

また、「新登場のゲームタイトルの世界観がシネマティックのレベルのグラフィックスやリアルタイムレイトレーシングによって拡張しつつある現在、こうしたゲーミングワークロードを処理できるのは、RTXを活用したプラットフォーム以外にはない。GeForce RTX 3060は、GTX 1060との比較でラスターパフォーマンスが2倍、レイトレーシングパフォーマンスが10倍になっている。つまり、ゲーミング用PCプラットフォームとしては、RTX Onで『サイバーパンク2077』や『フォートナイト』といった、最先端のタイトルを1秒間に60フレームで処理できるだけのパワーをもっており、ゲーマーにとってはアップグレードのまたとない機会が訪れたことになる」と述べている。

GeForce RTX 3060の主な仕様は、13TFLOPSのシェーダー処理性能、25RT-TFLOPSのレイトレーシング処理性能、NVIDIA DLSSを実行する101Tensor-TFLOPSの処理能力、192ビットのメモリインターフェイス、12GBのGDDR6メモリを備えている。

また、GeForce RTX 3060から、GeForce RTX 30シリーズがResizable BAR対応となる。互換性のあるマザーボードと組み合わせることで、先進的なPCI Expressテクノロジによって、CPUが1度ですべてのGPUメモリにアクセスできるようになり、多くのゲームで性能を大きく向上することができる。すべてのRTX 30シリーズGPUと同様に、GeForce RTX 3060は、性能を高速化し、画像品質を向上させるNVIDIA DLSS、NVIDIA Reflex、NVIDIA Broadcastといった、GeForceの3つのゲーミング技術に対応している。

定格クロックとファクトリオーバークロックのモデルを含むカスタムモデルの価格は329ドルから。