やっぱり中野サンプラザは素晴らしいね!
2度目のMCタイムでは、「大きいところは涼しいイメージがあったけど熱いね!」とYU-DAIに「照明のパワーが」とTφRU。ロビーの祝花への感謝についての話から「しばらくライブがなかったから……」と芸能ネタ・時事ネタを繰り出し紆余曲折を経て、「今日はこんなにきてくれたんだもんね! ありがとう!」とYU-DAI。
「次は9曲目になります、聞いてください」と先述したとおりタイムキーパー役のJUNROの言葉から、『スキマ産業狙イ撃チ』へ。ライブもいつの間にか後半戦に入り、『ナギナタベイベー』ではそろいの振り付けを楽しむ観客、『喘息少年』ではスモークの特効があがり、『人間休業』では客席はヘドバンであふれかえる中、YU-DAIのヌンチャク回しが披露される。
そして観客の手拍子が響く中、「恒例のリズムバトルを始めます、イェイ!」と、JUNROの声から、セクアンのワンマンライブではおなじみの楽器隊によるリズムバトルのセクションに入る……はずだったのだが、中野ということで、中野に関する思い出話をゆるく語るJUNRO。長くなるので割愛するのだが、「中野のマルイでカードを作ろうとしたが失敗した」という内容。
一通り話終えると、気を取り直して楽器隊によるリズムバトルスタート。しばらくステージから姿を消していたYU-DAIが戻ってきて『ドロシー』、『おめかしのカリスマ』、『メンタル日和』などのキラキラとした楽曲が中野サンプラザのホールを彩っていく。
MCでは何度も話が脱線しつつ「(この日のライブ)おもしろかったでしょ?」と問いかけるYU-DAIに拍手で応える観客。「やれる事ならもう一回やりたいよ」とポツリ。バラード『キャロル』ではミラーボールが輝き、さっきまでのMCのゆるさが嘘みたいに情感たっぷりに観客を曲の世界に引き込んでいく。
ああ、素敵だなあ。ライブ冒頭で「夢の舞台」とYU-DAIが口にしていたが、セクアンの楽曲はいつだって甘い夢みたいに、ずっとファンの心に響いていたのだ。
今まで養っていただいた皆様! 全員まとめて愛してるぜ!
「1995年に結成して、リーダーが入ったのは2001年、21世紀と共に歩んできました。(JUNROが結成後しばらくバンドから離れていて)8年後に戻ってきたとはいえ、長いね! (サポートのハルキは)なんと9年! サポートの枠じゃ収まりきらないよ! すごいね」と、YU-DAIがTφRUにふると、「カップルだったら内縁の妻だよ」とコメント。
「すごいことですよ、今日でみなさんもご存知のとおり、ご存知だからこんなにきてくれたんですけど、一旦活動休止になります」と改めてYU-DAIが活動休止にふれ、「泣きな〜〜さ〜〜い」と『花』を口ずさみ、「(お客さんの空気が)湿っぽくなってきましたね。 これは一発”究極のシモネタ”を……」とふったところで、「ダメだよ今日カメラすごい入ってんだから!」とTφRUにたしなめられる。
「さっき会った皆様に悲しいお知らせがあります」とセクアンライブ恒例の挨拶に「ええ〜〜」と応える観客。「楽しかったっていうか、サンプラザにはずっといたいな。でもあと2曲」とYU-DAI。これまでのライブであったならば、この後に次のライブ予定が入るのがお約束。しかしこれは活動休止ライブ。
「いつになるかはわかりませんが、生きてるうちには、それがもしかしたら明日なのか、最速の再結成はセクアンらしくていいかも。9月とか」冗談とも本気ともつかないYU-DAIの言葉に観客からは暖かな笑いが起こる。「生きてるうちにはセクアンに戻って来たい」と語る。「とりあえず今日は楽しみましょう!」とJUNRO。
ラストスパートをかけるようなパンクチューン『トゲオ』、そして『ジェット・スターダスト・キャバレー』のブレイクでは、「今まで養っていただいた皆様! 全員まとめて愛してるぜ!」と、YU-DAI流の感謝の言葉が中野サンプラザいっぱいに響き渡り、その後会場は銀テープがキラキラと降り注ぐ。たくさんの拍手に包まれながら、何度もお礼を言い、メンバーはステージを後にした。