五郎丸歩(ヤマハ発動機ジュビロ)

ヤマハ発動機ジュビロが持ち直した。その原動力となったのが五郎丸歩である。今季限りでの引退を表明しているFBは『ジャパンラグビー トップリーグ2021』第3節・NECグリーンロケッツ戦で今季初先発を果たすと、チームに落ち着きをもたらした。

ヤマハ発動機は第2節・リコーブラックラムズ戦では22-23のまさかの敗戦。堀川隆延監督が「ヤマハのプライドを取り戻す試合」と位置付けたNEC戦で59-31とキッチリ勝利。五郎丸はキックでしっかり距離を稼ぐとともに1トライ5ゴールを決めたのだった。

試合後、マン・オブ・ザ・マッチに選出された五郎丸が「先週はあまりキックを使わずにアタックし続けたが、しっかりとキックを蹴って敵陣でのセットピースで戦えるチャンスを作るというのがヤマハのスタイル。今日はその原点に立ち戻ったという感じ」と振り返れば、指揮官も「今日一番大事なことはしっかりエリアを取っていくことと、最初の20分でしっかりゲームをコントロールすること。そこでの五郎丸選手のリーダーシップ、パフォーマンスは良かった」と評価した。

キヤノンイーグルスも踏みとどまった。第2節・神戸製鋼コベルコスティーラーズに10-73の大敗を喫した試合後、沢木敬介監督は「今日の試合はレベル云々以前の問題。コンタクトが嫌いなら違うスポーツをやればいい」と一刀両断。続くパナソニック ワイルドナイツ戦も0-47と完敗したが、指揮官は「前半はファイトする姿勢が見えたし、前回のゲームの悔しさをしっかりと出せたのは収穫」と選手たちの姿勢を認めた。

試合登録メンバーは以下の通り。
【ヤマハ発動機】
1山本幸輝、2江口晃平、3伊藤平一郎、4大戸裕矢、5ヘル ウヴェ、6粟田祥平、7クワッガ・スミス、8三村勇飛丸、9矢富勇毅、10サム・グリーン、11マロ・ツイタマ、12ヴィリアミ・タヒトゥア、13シオネ・トゥイプロトゥ、14伊東力、15五郎丸歩、16平川隼也、17岡本慎太郎、18西村颯平、19三浦駿平、20松本力哉、21吉沢文洋、22ジェイデン・ナーマヌ、23中井健人

【キヤノン】
1東恩納寛太、2高島忍、3上田聖、4田中真一、5ジャン・デクラーク、6エドワード・カーク、7杉永亮太、8コーバス・ファンダイク、9荒井康植、10田村優、11エスピー・マレー、12南橋直哉、13ジェシー・クリエル、14マイケル・ボンド、15小倉順平、16金子大介、17安昌豪、18船木頌介、19ソセフォ ファカタヴァ、20嶋田直人、21田中史朗、22三友良平、23ホセア・サウマキ

第3節からさらなる成長を見せるのはヤマハか、キヤノンか。『トップリーグ』第4節・ヤマハ発動機×キヤノンは3月14日(日)・ヤマハスタジアム(磐田)にてキックオフ。チケットは発売中。試合の模様はテレビ神奈川にて放送。