
エンターテイメントの玉手箱のような、歌・ダンス・芝居・笑いが盛りだくさんのステージ『CLUB SEVEN』も18年目。その新作が2021年6月に上演される。玉野和紀(脚本・構成・演出・振付・出演)は「毎回「もうできない~、もう無理~」ってなるけど、お客さんの拍手と笑顔を見たら「う~ん……また来年やるか!」と思うんです。しんどいし、続けるのは大変だけど、お客さんの熱意が上回るのかな。やれるところまでやってみよう、やるしかないじゃんって感じかな。死んだ時にやめます」
『CLUB SEVEN』は、レジェンドメンバーである吉野圭吾、東山義久、西村直人に加え、前作から大山真志が続投。さらに今回は、凰稀かなめ、妃海風が初挑戦する。
妃海は前回公演を観て「なんて大変そう!未知の世界!」と思ったそうだが、「チラシの撮影で地球防衛軍のような格好をしたんですが、こんなに興奮することは初めてでした!」と前のめりだ。とくに楽しみなのはオープニング。18年前から変わらない音楽・振付だが、妃海は「CLUB SEVEN出身者はみんな踊れる。同じ高校出身の人がみんなこの校歌を歌えるみたいな感じ。かっこいいし、参加できるのが楽しみ」と嬉しそうだ。その弾けるような笑顔に、玉野も「(妃海さんは、)明るいところが魅力だよね」と笑う。
ソング&ダンス・芝居・タップ・ミニミュージカル・スケッチなど、あらゆるパフォーマンスの詰まった極上のステージ。なかでも怒涛のように数十曲を歌って踊る“50音順ヒットメドレー”が印象的だったと、妃海は振り返る。前回は77曲。「そんなに振り付け覚えられるの?って思いました(笑)」。
また、衣装や小道具、照明、音響の変化も目まぐるしい。
「出演者は7人ですけど、衣装あわせの時は帝劇のグランドミュージカルなみの衣装がならびます。小道具も多い。衣装さんはじめ、どこのポジションも全員が大変な思いをしながら頑張っている、みなさんファミリーです。頑張っているのがお客さんに伝わるんだろうね。『CLUB SEVEN』って大の大人が必死で、汗流して、お客さんに伝えようとしてるのが一番の魅力だと思うから、その思いがひとつになればいいですね」(玉野)
上演は6月6日から25日まで東京・シアタークリエにて。一部内容が異なるA・Bの2バージョンがある。チケット一般販売は3月20日。
取材・文:河野桃子