沢山の方々に楽しんでもらいたい!
成田「現在、テレビアニメやコミカライズ、ゲーム等様々なメディアミックスを行われている訳ですが、それらを行う上でのメリットはなんでしょうか?」
中村「プロデュース的な発言をすると『ミルキィホームズ』の作品に対しての宣伝効果ですね。
オリジナル作品において一番重要なのは認知度を高めることですから、様々なメディアミックスには積極的に取り組んでいこうとしています。
キャラクターの設定を綿密に作り上げて『こういう楽しいものがあるんだよ』と知らしめるには、メディアが一つだと足らないんですよね。
見せる部分が一面だけだと、視点がそこだけしかないので色んな角度から入って来れるように多数のメディアミックス展開をしています。
一人でも多くの…沢山の方々に『ミルキィホームズ』の世界に入っていただき、楽しんでもらえれば嬉しいですね。
今後はミルキィに触れていただいて、今までアニメしか見ていなかった方にゲームをプレイしていただいたりと作品の垣根をなくしたいですね。」
成田「アニメが1幕、1.5幕、そして2幕目を放映している訳ですが、こちらはどれ位までの広がりを考えていらっしゃいますか?」
中村「どうなんですかね?
望まれる限りは続けていきたいと思っています。
お客さんが支持してくれる限りというところでしょうか?」
成田「ということは最後の終わり方などは決めていないと?」
中村「全然決めていないですね…というより終わらせる気が全然ないんですよ(笑)
逆に言うと、いつ息の根を止められても良いように全力で作っている感じですかね。
望まれる限りは何幕でも続けていきたいです。
あと、今後は(飽きられないように)スピンオフ的なものもやっていこうと考えています」
成田「探偵ものとなると『名探偵コナン』や『金田一少年の事件簿』のように、一話完結的ないつ見ても入れるものが多いですが、それも考えられていたのですか?」
中村「いえ、実は当初からその案はありましたよ。
15分二本立てのアニメにしようとも考えていました。
元々私はゲームの人間なので、それほどアニメの文法が頭に入っていないんです。
アニメ自体、そもそももっと気軽に楽しめるもののはず。
『ドラえもん』や『サザエさん』がわかりやすい例だと思います。
途中から見たところで、わざわざ一番最初から見ないと意味がわからないということはないですよね(笑)
私達もいつ見ても楽しめる深夜アニメを目指して作っています」
成田「それだと深夜帯ではなく夕方や朝に放映された方がいいんじゃないでしょうか?」
中村「『ミルキィホームズ』にはブラックな要素も味としてあるので、なかなか難しいですね(笑)
今のところは朝は『ヴァンガード』、深夜は『ミルキィホームズ』を楽しんでいただければと思います」