日本一脱出困難!? 現在公開中の「迷図」

<あらすじ>
謎の頭痛と奇妙な夢。いくつかの病院を訪れるも症状は改善しない。ある日「心霊療法」と書かれた病院をインターネットで見つけたあなたは、そこ訪れてみることに……。ミッションをクリアし無事悪夢を克服できるか?

これがY澤病院のHP(スクリーンショット)明るい雰囲気。

――かなり難しいとお伺いしていますが、脱出された方はいますか?

吉澤ショモジさん 5組ぐらいですね。「赤い夢」「青い夢」「黄色の夢」「緑の夢」という、4種類の色の悪夢(ミッション)が用意されています。それぞれ「追われる怖さ」、「精神的な怖さ」、「隠れる怖さ」などを体感可能。4種類の悪夢をクリアすると最後に「黒い夢」に挑戦できます。

「迷図」を少しだけ体験
十分すぎるほど怖かった

ホラーやお化け屋敷は大の苦手……。失礼のないように、だが全力でお断りしたかったが、せっかくここまできたので、ほんのさわりだけ体験させてもらった。

待合室で問診票を書いたら第一診察室へ。本物そっくりの診察室。ただし、かなり陰気な雰囲気でHPの印象とは全く異なる。

先程までインタビューさせてもらっていた吉澤さんが「じゃ、本番と同じようにやりますね!」といったん奥へ。

不安に思いながら待っていると、何やら奥から物音がしたり、ドアがきしんだり……。

しばらくしたのちに、吉澤さんが白衣を羽織り、髪をセットして登場。椅子に座って向かい合う。さきほどまでの優しい表情とはうって変わって、ものすごい目力に圧倒される。低く押し殺した声も迫力があり、この時点で既に怖い。

すると問診中にいきなり電気が消えた……! 思わず叫びそうになるが、ひたすら我慢。

そして次の部屋にはベッドとヘッドフォン。「どうです? 体験してみませんか?」と言ってくださったが、丁寧かつ強力にお断りした。

さらに扉を開けて廊下まで見せてくれる吉澤さん。赤い光がなんとも不気味だ。音楽が不安をあおる。音楽だけでここまで恐怖を感じるとは……。

狭い廊下は人ひとりが通れるギリギリの狭さ。“何か”が出てきても逃げ場がないだろう。それがまた怖い。

「ありがとうございます! もう充分です!!」と立ち去りたいところだが、どんどん奥へと案内してくれる。オバケンさんもニコニコしながら「どうぞどうぞ」とおっしゃる。

そそくさと待合室に戻ると、何やら怪しげな人影。白い布とお札でグルグル巻きになったものに、血のりをペタペタ塗っている! 物販コーナーのディスプレイ中だったようだ。

血濡れのグッズ「血―シャツ」、「血液トートバッグ」は、よく見ると結構カワイイ。その他、暗闇で文字が光るオリジナルTシャツなども販売されていた。