【完全主観】年末年始に観ておくべきアニメ作品を選んでみた

オモトピア編集部とライターから「年末年始の空いた時間に観ておくべきアニメ作品は?」というアンケートを実施。思い入れのある作品について熱弁してもらいました。 いったい、どんなアニメが選ばれているのでしょうか? あなたが大好きな作品は入っているかな?

マンスーンの”おススメアニメ"

マンスーン
ハイエナズクラブやオモコロで記事を書いています。理系大学出身をまったく活かせていない技術力の低くて役に立たない電子工作をしたり、クソみたいなB級映画のVHSテープを収集したりしています。

 

ぱにぽにだっしゅ!

僕が深夜アニメを見始めてオタクになるきっかけになった作品です。

放送当時サブカルにかぶれてた僕は萌えアニメなんて…。と思っていたのですが、映画『猿の惑星』のパロディで始まる1話のプロローグを見て、こんな萌えアニメがあるのか! と衝撃を受けました。

そして目まぐるしい展開、今まで見たことのない斬新な演出、大量のパロディ・小ネタ、キャラのかわいさetc…すべてにハマってしまいました。

ストーリーは学園を舞台にした日常(非日常)ギャグものなんですが、やはり目を見張るのは新房昭之監督による演出です。

『物語シリーズ』や『魔法少女まどか☆マギカ』などでお馴染みのグラフィカルで大胆な構図などの洗練されたシャフト演出ですが、このころはまだゴチャとした印象があります。

その中でも僕が特に好きな演出は『月詠 -MOON PHASE-』でも使われていた、部屋を舞台装置として使うメタ的演出です。

普通のアニメであれば、カメラワークなどでいかにその世界に入り込めるかという演出をすると思います。しかし『ぱにぽにだっしゅ!』では、学園の教室を遠目に映すと、テレビのセットのようになっていてそれを撮影するカメラや照明、更にはスタッフすらも映してしまいます。

これを最初に観たときは「今まで僕が見ていたのは、キャラたちの日常じゃなくてキャラたちが演じていた日常なの?」とびっくりしました。

僕は当たり前にキャラたちがそのアニメの世界にいて、画面に映っていない部分にもそのアニメの世界はあると思っていました。

でも『ぱにぽにだっしゅ!』において画面の外にあったのは、アニメの世界の外側だったんです。

『ぱにぽにだっしゅ!』は視聴者たちがアニメの世界を覗き込んでるのではなく、キャラクターが僕たちに向けてアニメの世界を見せてくれている…ということに気付かせてくれました。

もしこのアニメを観ていなかったら、今ごろ部屋でヴィレッジ◯ァンガードで買ったお香を焚いてJPOPのボサノヴァカバーCDを聞いていたかもしれません。

ぱにぽにを観てオタクになれて本当によかった…。ありがとう!!

そしてはやくBlu-rayBOXを発売してくれ!!!!

 

 

タケの”おススメアニメ"

タケ
アニメが好きな成人男性です。アニメを観すぎて視力がほぼないので、勘でキーボードを打って記事を書いています。

 

WORKING!!

インターネットユーザーの多くは、自分が持つすべての要素のうち、人さまに必要とされるかも知れない極一部のみを、または無数の他人にも代替可能な部分を手応えなく披露して、なんとか世間で孤立せずに生きていると思うんですが、そんな僕たちがつい努力を怠り渇望してしまいそうになるものがWORKING!!にはあります。

自分のすべてが必要とされている場所というのは理想論であり理想郷だと思いますが、そんな幸福空間を生きるのがWORKING!!のキャラクターたちです。

油断して観ると、体調によっては羨ましすぎてつらいです。しかし作品として観ると本当によくできていて、彼ら彼女らでしか起きなかった出来事のみでその世界は形成されています。

現実には存在しないような魅力的なフィクションの世界が、現実と同じ仕組みで矛盾なく動き続ける様を見ることが創作物を観る快感そのものだと思うのですが、WORKING!!はそこを感じさてくれながら、しかしその表面はかわいいキャラクターたちの日常ギャグという安心感があり、流し観すらできる柔らさをも持つ…という何かひとつの到達点のような作品だと思います。

 

SHIROBAKO

「アニメ制作の世界をアニメで描く」という一見メタ的な構造ですが、その中身は圧倒的な王道です。

24話の中で魅力的な展開をリアリティを持って描き続け、各立場の人間の挑戦と挫折、前進に伴う苦悩苦痛を表現しながら、あらゆる方面から意味を蓄積し、ラストスパートで一気に開放する…。これをすごい完成度で成功させた、ガチすぎる王道アニメなのです。

アニメを見ていてこんなこと初めてだったんですが、あるシーンは何回見ても感動が薄れずに絶対に泣いてしまいます。
こんなことありえないだろって自分でも驚いているんですが、絶対に泣くから意味が分かりません。
それと常々思ってるんですが、こんなにも凄い作品が1深夜アニメとしてだけしか消費されていないというのは、どうにかしたいどうしようもないことなので誰かどうにかしてください。

 

洲崎西 THE ANIMATION

すみません、正直このアニメは観てないのですが、基になってる「洲崎西」という声優さんがやってるラジオがおもしろすぎるので、無理矢理ここに書きます。

自分は声優に特別興味がある訳でもないので贔屓目で見てないと思うのですが、単純な「おもしろさ」がいくとこまでいってるので聴いています。

アニメは観てないので何も言うことがありません、ラジオを聴いてください。

 

 

小野ほりでいの”おススメアニメ"

小野ほりでい
オモコロ」や「トゥギャッチ」などでイラストと文章を一生懸命書いているネットチンピラ。

 

SHIROBAKO

単にいいアニメだと数が多すぎるので、今回は「オモコロの人に教えてもらった」というくくりで書いてみたいと思います。SHIROBAKOはオモコロの山口さんに教えてもらいました。

"アニメ業界をテーマにしたアニメ"ということで

「どうせアニメオタクにしかわからない、ニッチなあるあるネタとか出てきて疎外感を覚えさせられるんでしょ?」

と思って2年ぐらい放置していたのですが、観たら最高で「はめると過去の自分を殴れるグローブ」があるなら買って自分を殴りたいくらいです。

映画にしろドラマにしろ"序盤で「あ、こいつ嫌いだな」と思ってた人がその後の展開で好きになってしまう"やつあるじゃないですか? ああいうのってだいたいめっちゃいいじゃないですか。要はそれです。その繰り返しです。

アニメやドラマと違って、現実の人間は自分の尊厳のために他人を貶めるんですが、このアニメではいい具合にアメとムチを使いながら騙してくれるので、観終わったあと「もしかして悪い人っていないのでは?」という気分になりますし、別にそれまで死のうと思ってたわけではないのですが「生きていこう」と強く思いました。それから別に何もしてませんが…。

ちなみに、同水島努監督のガールズ&パンツァー(SHIROBAKOに出てくる劇中劇に少しは関係していそう)も最近映画が公開されましたが、レギュラー版がおもしろかったので「そこまでおもしろくなくても全然許せるな」とお布施の感覚で観に行ったら、腰を抜かすほどおもしろくて車を持ってないのに車に貼るマグネットを買ってしまいました。

 

カイバ

オモコロのどろりさんに教えてもらいました。このアニメは本当に人に教えたくないアニメで、その理由は観ればわかると思います。

めちゃくちゃいいんですが、このアニメはとてもオシャレなんで「別にアニメなんか好きでもなんでもない、ファッション文脈のみで文化を摂取している卑猥な人たち」がアニメ全体に対する偏見を持ったまま「カイバは好き~」って「納豆嫌いな人がこの高級納豆なら食べられる」って言う感じでやってしまう可能性が大いにあって…。それはすべての人にとって悲しいことだと思うのでできれば避けたいのです。

でも逆にいうと、ファッション感覚で好きって言えるアニメがひとつ欲しい人にはとてもおススメなのですが…。

 

のんのんびより

オモコロのARuFaさんに教えてもらいました。なので、ARuFaさんがおススメを聞かれてこのアニメを答えてなかったらおかしいと思います。

この毛布のようにあたたかいアニメは、とにかく背景美術、音、間、雰囲気といった内容以外の部分が素晴らしいです(内容がつまらないといってるのではなくて)。

特に背景美術、山が映ってるだけのシーンで泣きそうになってしまうぐらいいいです。

いやらしい話をすれば、田舎の狭いコミュニティという設定で、狭い世界、内輪の会話、何も起きない日々といういわゆる萌え4コマ的な世界を逆手にとっているわけですが、この演出によってふだん視聴者が観ない部分に自然に目が行くようになっていて、「起こっていることの文脈」と関係ない部分の作り込みが活かされています。

たとえばみんなではしゃいで疲れたときに、全員が黙ってはじめて水の音とか虫の声とかが聞こえてくるわけですが、その音はほんとうは最初から鳴っているわけで、ずっと騒いでいたら聞こえないはずです。

このアニメで「何も起こらない」ということは殆どそういう効果を持っていて、それゆえに常に何かが起こり続けていなくても心地よいのだと思います。

アニメは動く絵なので、アニメの魅力は当然動くことのはずですが、このアニメの異質な魅力は静的なシーンに凝縮されているのではないでしょうか。

極端な例では、小学校低学年女の子が40秒かけて泣くシーンがあるのですが(40秒泣くのではなく、泣き始めるのに40秒かかる)、普通のアニメだとそんな手抜き…となるところです。

しかしこのアニメだと、本当か嘘かはわかりませんが、これくらいの女の子が状況を理解して、自分が悲しいことに気付くのにそれくらい時間がかかる…というのが伝わってきてしまうのです。

何かが起こり続ける「おもしろい」を追及してきたアニメに対するアンチテーゼととらえれば、王道的におもしろいアニメを沢山観てから辿り着くべきかもしれません。

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