11月3日、映画「サクラ大戦 活動写真」極上爆音上映イベントが立川シネマシティにて開催され、サクラ大戦の歌謡ショウでベロムーチョ武田を演じ、それがきっかけで現在の芸名にしたというVelo武田さんによる司会で、ヒロイン・真宮寺さくらを演じた横山智佐さんのトークショーが実施されました。

声優としても、舞台においても「真宮寺さくら」を長年に渡って演じてきた横山智佐さんは、「まさか、こんなに長く皆さんに愛していただける作品になると思っていなかった」と、武田さんとともに「サクラ」の軌跡を振り返りました。

「サクラ大戦」と横山さんの出会いは、音声収録に先駆けて行われた歌のレコーディング。本格的に演じる前でキャラクターをつかみきれていない中、おなじみ 「檄!帝国華撃団」を力強く歌おうとしたら、「大和撫子でまろやかなキャラクターだから」と乙女なイメージを求められて始まった真宮寺さくら役でした。

なお、このアフレコ前の歌の完成は、製作スタッフのために非常にいい手法だったそうで、「私たちにとっては、アフレコの前に歌を録るのは難しかったんですが、ゲームを作っている方たちは、徹夜で大変な中で曲をかけながら、『こんないい曲があるんだから、がんばって作らなくちゃ』という思いで笑顔で倒れていたらしいです(笑)」と当時の制作秘話を語りました。

ゲームが発売されると、まもなく人気作品となった「サクラ大戦」。1997年からオリジナルキャストによる歌謡ショウがスタートし、さらに地方イベントやディナーショーなど、当時多忙を極めていた横山さんですが、「楽しい思い出がいっぱいありますね」と振り返り。

花組で桂由美さんのブライダルショーに出演した際、180cm台の男性モデルたちと並んだ大神一郎役の陶山章央さんが「もう、気の毒なこと。竹やぶに迷い込んだ子供みたいで、照明は当たるのかしら?みたいな(笑)」感じだったことや、地方でのディナーショーの際、「何かオリジナルなことをしたい」とたて笛の演奏を披露するも、「盛り上がるものではなかった。ディナーショーの演目として(笑)」など、面白エピソードをいくつも披露。

終始和やかなムードで進み、「サクラ大戦 活動写真」アフレコ時の裏話も明かされました。