子どもの才能が分からない場合はどうしたらいい?

まずは、子どもに色々経験させてみることです。

才能は能力の強みだけではないことを分かった上で、才能を広くとらえ、子どもの個性を見出そうという意識が親には必要です。

一緒に時間を過ごすなかで、子どもをよく観察し、没頭していること、得意なこと、楽しそうにしていることを発見してあげるとよいです。

“大人がやらせたいこと”ではなく、“子ども自身が好きであるか”どうかが大切です。

また、親がつい規制してしまいがちな遊びの中にも個性が現れます。

例えば、カードゲームで戦略を考えるのが得意、絵を描くのが好き、昆虫や乗り物の種類を覚えるのが得意、ごっこ遊びで想像力が豊かといったことも、れっきとした才能です。

才能は習い事や学校の成績だけではありません。

一緒に遊んで、気づいて伸ばしてあげてください。

子どもの才能を伸ばすために、親ができること

親が子どもと一緒に才能を見出そうとすること。その強みを伸ばす機会を、親がたくさん作ること。絶えずほめたり励ましたりすることです。

『子ども第三の居場所』でも、ほめる機会を意識的につくっています。子どもが何かに没頭しているのであれば、それに時間を費やせるように親も意識してサポートしましょう。

小さな成功体験を積み重ねられるように、発表会や動画で撮影してみたりなど、アウトプットの機会をつくってあげるとよいです。

賞をもらったり、なにか成果があったら、その作品なり賞状なりを壁など見えるところに貼って可視化してあげましょう。

そして、結果がどうであれ、努力したプロセスをほめること。これが大切です。

また、強みをより深められるような本やツール、目標となる人やその道のプロとの出会いなどを、親が積極的に用意しましょう。

子どもの才能を伸ばすには、親自身が関心を持って一緒に楽しめるのがベストなんです。

子どもが興味をもったことは、親がやらせたいこととは限りません。将来直接役に立つこととは限りません。

やっても意味がないと親が決めつけることは、子どもの才能が伸びなくなる原因になります。

あらゆる決めつけをなくし、親が子どもの可能性を信じ抜いてあげることが大切です。

【取材協力】日本財団子ども第三の居場所

子どもたちが安心して過ごせる環境で、自己肯定感、人や社会と関わる力、生活習慣、学習習慣など、将来の自立に向けて生き抜く力を育むための、放課後の子どもたちの居場所。
全国に39拠点(2021年3月現在)あり、今後5年間かけて500拠点に拡大を予定している。

広告・TV衣装を中心に活動するスタイリスト・ライター。パーソナルスタイリストを日本に普及した第一人者であり、サタデープラス、ズームインサタデー等、NHK、日本テレビ、TBS等TV番組出演・監修多数。長男の受験を機に、執筆業に重きを置く。ウレぴあ総研では、ファッションの枠を超えて、2児のママならではのリアル情報・食・旅をお届けしています。@kunie_11