映画『クルエラ』が2021年5月27日(木)劇場公開、28日(金)ディズニープラス プレミアアクセス公開されます。
ディズニーによる実写化の最新作を、試写会で鑑賞したライターがレビュー。
ネタバレはありません。
あらすじ
パンク・ムーブメントが吹き荒れる、1970年代のロンドン。ファッション・デザイナーとして活躍する日を夢見ながら、エステラは、相棒の愛犬と二人の泥棒とともに“奇妙な共同生活”を過ごしていた。ある日、ファッション業界における伝説的なカリスマ・デザイナーのバロネスと出会い、非情で厳格な彼女の下、エステラは斬新な発想力と才気あふれる創造力によって頭角を現すが、やがてこの二人の関係はファッション界のみならず社会全体を震撼させる大事件を引き起こす。そして、ある出来事をきっかけに、エステラは心の奥底にずっと隠していた自分の本当の声に従い、ついに“クルエラ”として覚醒する──。
クルエラの誕生を描くオリジナルストーリー
クルエラは、ディズニー長編アニメーション『101匹わんちゃん』に登場するヴィラン。
実写映画『クルエラ』では、彼女がヴィランになるまでのオリジンが描かれます。
『美女と野獣』や『シンデレラ』など様々な名作アニメーションの実写化を行っているディズニーが今回手がけるのは1961年公開の『101匹わんちゃん』。
実写化作品としては、『美女と野獣』や『ライオン・キング』のようにアニメーションをほぼ同じストーリーで実写化する手法とは異なり、オリジナルストーリーで展開されます。
『101匹わんちゃん』は1996年に『101』として実写化されており、これは『101匹わんちゃん』のストーリーをなぞる形でしたが、『101』や続編『102』とも異なり、今回はクルエラ誕生、つまり『101匹わんちゃん』より前の物語として描かれます。
アニメーション映画のヴィランを主人公に据えた実写化では『マレフィセント』『マレフィセント2』もありますが、これらのような隠された真実の提示や全く別の話として進行するわけではなく、アニメーションより前の時代の話として描かれていきます。
もちろん『101匹わんちゃん』を彷彿とさせるポイントも入れられていますが、『101匹わんちゃん』を知らなくても十分に楽しめる作品です。