再婚願望が強い

「5年結婚生活を続けた夫と離婚して、1年半で再婚しました。前の結婚で私は子供を望んでいましたが、夫とはセックスレスになって長く、結局できなくて。離婚の原因はそれだけではないんですが、子供がほしい気持ちはずっとありました。

ただ、とにかく子供がほしい、というわけではなく、好きな人の子供がほしいという思いです。そんなこともあって、再婚願望を強く持ち続けていたら、必然的に出会いの機会を増やそうとしますよね。結果、ご縁に恵まれたという感じです」(35歳/IT)

強く真剣に願う者のところに、神様はやってくるもの。逆に言うと、強く願わなければ、望みは叶いづらくなります。強い願いや思いがあれば、それを実現するために、必ずアクションに結びつくからです。

再婚願望があるように感じても、「必ず再婚したい」「◯年以内に絶対に再婚する」など、強い願いが浮かんでこない場合は、今一度自分の胸に問いかけて。自分が本当に再婚を望んでいるのか、まずは自問自答することが必要かもしれません。

結婚に幻想を持っていない

「一度目の結婚で、結婚とは何たるものかわかり、結婚そのものや結婚相手に対し、独りよがりな幻想を持たなくなったのが良かったんだと思います。

初婚のときは相手に、『言わなくても察してほしい』と感じたり、自分が期待するように動いてくれないとイライラして怒ったり、やっぱり『結婚生活はこうあるべき』みたいな高い理想をどこかで持っていました。

でも、離婚を経て、それが間違いだったと悟ったんです。そもそも結婚は“現実”なんだから、夢を見すぎたらダメなんだ、と。それからはパートナーに対し、気になることや不満は溜め込まずにうまく伝えたり、過度な期待をやめたり、一切の幻想も捨てたりしました。

再婚は離婚から2年でしました。今の夫からは『一緒にいてラク。心が安らぐ』と言われます。初婚のときとはいつもカリカリしていたので、大きな違いです」(38歳/編集)

結婚という経験を通じて、結婚の現実を知り、頭でも理解した女性は強いでしょう。再婚相手に対し高い条件を突きつけたり、期待したりすることがなくなります。そのぶん再婚のハードルが下がることが考えられます。

再婚願望を持ち、離婚から長期間経たないうちに、流れるように再婚を決めていく女性たちには、しなやかさやおおらかさ、他人の良いところを見つける力があるのだと感じます。

そういった要素が男性に安心感や癒やしを与え、「彼女と夫婦になりたい」という気持ちを芽生えさせているのだと思います。彼女たちのエピソードやこの記事が、再婚願望のある女性にとってヒントになれば幸いです。

フリー編集者・ライター。岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。