日本で『アナ雪』を上演させるということ

『アナと雪の女王』稽古場取材会より 前列左から アナ役候補の三平果歩 町島智子、エルサ役候補の岡本瑞恵 三井莉穂/後列左から 振付アソシエートのチャーリー・ウィリアムズ、演出アソシエートのエイドリアン・サープル、劇団四季代表取締役社長の吉田智誉樹

ーー日本で本作を上演させることにあたり、今、感じていることを教えてください。

エイドリアン:どの国でも初めて公演を開けるというのは、本当に光栄なことですし、喜ばしいことだと考えています。日本の観客の皆様は、観劇を楽しみにしてくださっている方が多いと思います。それ自体がモチベーションになりますし、ベストな作品をお届けしようという強い気持ちがわきます。

今回は新しい楽曲も追加され、台本の翻訳は高橋知伽江さんがしてくださって、日本のお客様に訴えるような形を目指しています。その過程は大変でもあるんですが、日本のチームのみなさまの努力は類稀なるものがあります。

世界中でこの作品を立ち上げてきたのですが、こんなに努力家の役者さんは見たことないです。これを日本のお客さんにお届けすることを楽しみにしています。

チャーリー:僕自身日本に来られて、嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいです。こうして素晴らしいキャストとご一緒できることを嬉しく思っています。

また、こうした世界の情勢があって、公演ができるのか、延期になってしまうのではないかという気持ちもあったんですけど、初めて来日することができて、本当に光栄に思っています。

僕自身、普段はマンハッタンに住んでいて、ブロードウェイの『アナと雪の女王』をやっている劇場から5ブロックほどのところに住んでいたんですけど、皆さんご存知の通り、ブロードウェイはほとんどクローズ状態です。

そんな中、2021年、こうして劇場で開幕に向かっていくような仕事ができるのは、本当に大きなギフトだなと感じています。

僕にとっては初めて外国語で作品を立ち上げているのですが、また新しい視野が広がったような気がします。何年もこの作品をエイドリアンと一緒に手掛けていますが、この作品がより深い作品、強いつながりが生まれたように思います。

※劇団四季では5月30日にチケットの一般発売を開始したが、初日の段階の記録としては、同劇団史上最高の総販売数23万9000枚を超えている。好評を受け、来年6月30日まで半年の公演延長が決まっている。

ディズニーミュージカル 『アナと雪の女王』

2021年6月24日(木)開幕~2022年6月30日(木)
会場:東京・NOMURA野村證券ミュージカルシアター JR東日本四季劇場[春]
 

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