「同じ職場で、彼は私がアシスタントとして一緒に働いていた、4つ上の先輩です。

典型的なパターンかもしれませんが、職場で一緒にいる時間が長くなるにつれて、次第に恋愛感情を抱いていきました。

彼はみんなの前で奥さんの話をよくする人で、話の内容は奥さんの天然エピソードや、失敗談のようなダメな内容が多かった。

そんな話を聞く中で、つい奥さんのことを『羨ましい。私だったらそんなことしないのに』と言ってしまって。

一度意識し合ったら止まれなくて、2人飲みに誘われてそこから男女関係になりました。

最初から不倫だということを認識して始まったので、彼は『他にいい人がいればそっちに行っていい』とか『大切な20代を犠牲にさせてごめん』とかを言ってくる。それが一番辛いことです。

私は未来よりも今の感情に従っただけです。犠牲にしているつもりはありません。

今は付き合って3年。まだ一緒にいたいから、別れることは考えていません」(29歳/営業事務)

不倫相手が未来を望んでいないのであれば、既婚男性にとっては最高の相手かもしれません(悪い意味で……)。

女性の大事な20代後半を彼に費やした彼女は数年後も同じことが言えるのでしょうか。

彼女は反対されたくない思いから友人にも不倫の事実は話していないと言います。

親しい人にまでも秘密にしていることで不倫にさらにスリルさが加わって、より盲目になっていないことを祈るばかりです。

フリーのライター・編集者。出版社で10年働いたのち独立。得意ジャンルは街ネタ、恋愛。お酒が大好き(ほぼ酔わない・酒豪)で、取材相手を飲みの席で見つけることが多い。