「私は料理が得意で、よく自分の作った料理をInstagramに載せて共有しています。ママ友にも『料理教えて!』と言われることが多く、子どもを連れて私の家でホームパーティがてらお料理教室のようなことをすることも。

ある時、新年度に新しく保育園に入った子のママ友から『今、お義母さんが来ていて、もてなしたいのでお料理を教えてほしい』とお願いされて、快諾したのですが……。

家でご飯を食べた後の時間、子どもを連れて来るとのことだったので、てっきり教えるのは1品程度だと思っていたら、そのママ友はメイン、副菜2つ、スープの作り方を要求してきたんです。

すでに私たち家族分の材料まで山ほど持参されてしまって、断るわけにもいかず……。すべて教え終わる頃には23時を回っていました。

子どもたちは眠くてぐずり出して、夫が寝室で寝かせてくれたのをいいことに、『うちの子、起こすのもかわいそうだからお泊まりさせていい?』と……。

気を使って私たち家族の分まで材料を買ってきてくれたおかげで、次の日の食事はそれでまかなえましたが、時間に関してはもうちょっと考えて欲しかったです。確認しなかった私も悪かったかな……」(彫金師/35歳)

これはまさに、厚かましいという一言しか出てこない出来事ですね。このママ曰く「一応の気遣いもできているし、そんなに非常識な人だと思わなかった」とのこと。

ママ友の中には“普通の人の顔をした非常識人”がたびたび現れるものです。

これは、これまで関わることのなかった自分の常識の外側にいる人と、子どもを通して知り合ってしまうため。

逆に、自分自身が相手にとってそんな存在になってしまっている可能性もあります。人のふり見て我がふり直せ、という言葉が身に染みますね。