近年、映画館でミュージカルやコンサートなど、映画作品以外の映像を上映する「ODS(Other Digital Stuff・非映画コンテンツ)」に注目が高まっている。東宝では「ODS事業室」を新設し、Mr.ChildrenやAKB48、UVERworldなどを題材にした音楽ドキュメンタリー映画にも力を注いでいる。今回は東宝の古澤佳寛プロデューサー、12月21日にDVDもリリースされる映画 「Beyond the ONEDAY ~Story of 2PM & 2AM~」の大道省一監督に、音楽ドキュメンタリーの現在について話を伺った。
―― 近年、映画館でミュージカルやコンサートなど、劇映画以外の映像を上映する「ODS(Other Digital Stuffの略・非映画コンテンツのこと)」に注目が高まっています。その中で古澤プロデューサーは、Mr.ChildrenやAKB48、2PM・2AMなどといった、一連の東宝の音楽ドキュメンタリー映画の企画に携わっているとのことですが。
古澤:ODSというビジネススタイルが3年くらい前から流行り始めていたんです。映画って一本の作品を宣伝するのに、認知度がゼロに近いところから始まって 実際に来て頂くまでに認知してもらい、興味を持ってもらい、足を運んでもらうというプロセスがあるんですね。
それが人気アーティストを題材にした場合、 「このアーティストが好きだ!」って方は、そのアーティストの情報を絶えず追っているので、認知してからすぐに足を運んでもらえるというのがひとつ。そして映画館がデジタル化しているのもあって、これまではフィルムでしか上映できなかったけれど、今はビデオの素材でも簡単に上映することができる。