「息子の幼稚園の違うクラスに、とにかく保護者たちの職業に興味津々なママがいます。

そのママがどうやら私と夫のことを『〇〇くんのママ、いまだに音楽で飯を食うみたいなこと目指してて、パパは日雇いみたい。お金どうしてるんだろ(笑)』みたいに笑っていたらしいのです。

どこで勘違いが起こったのかわからないですが、私のやっている音楽はオーケストラで、ちゃんとプロの楽団に所属してお金をもらっているし、夫も一応は役職のついた建設作業員で日雇いではありません。

もしかして“音楽関係=売れないミュージシャン”、“建設関係=日雇い作業員”だと思っているのかな……。

そんな折、あるおしゃべりママが勘違いママの前で『そういえば〇〇くんママって、あんなに若いのにオーケストラのパートリーダーらしいよ! あそこ、パパも会社の2番手とかでしょ? 若い頃から働きに出てる人たちってのは違うね』と大げさに褒めてくれたらしいんです。

その場にいたママ友たちが『あれは絶対、ただのおしゃべりなふりしてフォローしてたよ』『能天気なふりして結構鋭いんだよね』と。さりげない神対応に感謝です」(自治体オーケストラ職員/26歳)

誰しも、職業などに対して偏ったイメージを持っていることがあるものです。しかし、物事を一辺倒に捉えて人を見下すような発言をすると、逆にバカにされてしまう原因になります。

むしろ、このさりげなくフォローしてくれたママ友の行動は、今回話してくれたママにとってだけではなく、勘違いママにとっても自分の言動を顧みる良いきっかけになったかもしれません。