井上芳雄(左)と堂本光一

 ミュージカル「ナイツ・テイル-騎士物語-」制作発表が16日、東京都内で行われ、出演者の堂本光一、井上芳雄、音月桂、上白石萌音、脚本・演出のジョン・ケアード氏ほかが登壇した。

 本作は、シェークスピア最後の作品として知られる「2人の貴公子」を原作に、ケアード氏の脚本・演出で2018年に日本初演されたものを再演。

 初演をゼロから作り上げたことで強い信頼が生まれたという堂本と井上。堂本は井上について「僕が持っていないものをたくさん持っているので、そこは任せればいいという安心感もあるし、逆にステージに立つという部分では実力者なので、うかうかしていると大パンチを食らっちゃうなという緊張感が共存している。よし、頑張ろうと思わせてくれる」と語った。

 一方、井上は堂本を「分かっていたけど、スター。だけど、同時に(普段)一緒にいると素朴で飾りっ気がない。ステージに立っている光一くんとのギャップがすごい。だからこそスターなんだなって思います」と絶賛した。

 また、3年ぶりの再演で、初演のキャストが再集結したことについて堂本が「この3年で一番跳ねたのは萌音ちゃん。そんな萌音ちゃんが僕たちを見捨てないでいてくれた」と話すと、井上も「ヒヤヒヤしたよね。(上白石が、ブレイクしたことで)変わっていたらどうしようって。でも(変わっていなかったので)良かった」と冗談を交えて笑わせた。

 今回の公演は、コロナ禍での上演となるが、堂本は改めて「開催することがいいのか悪いのかは日々葛藤でもある。でも、こういう状況だからこそ、心を豊かにしたいと思われている方が多いというのも間違いないこと。たくさんの方の協力があって、今、自分たちはできます。その思いをつないでいきたい」と語った。

 舞台は、9月7日~30日、大阪・梅田芸術劇場ほか、東京、福岡で上演。