タンク  ――水受けの黒ずみと黄ばみは原因が違うから対処法も違う

水洗タンクの水受けは、黒ずんだり、黄ばんだりしやすい場所。それぞれの汚れの性質を理解して掃除すればよいだろう。黒ずみはホコリや水アカがこびりついたもの。漂白剤入りのクレンザーをつけた古歯ブラシでこすればキレイになる。

一方、黄ばみは水道水に含まれる鉄分が原因。水受けの穴をふさいでからお湯を張り、そこに還元型漂白剤を入れる。そのまま20〜30分ほど置いてからスポンジでこすって水を流せばよい。

<コツ>
タンクの中は忘れがちだが、水アカで汚れやすい。2~3ヵ月に1回は止水栓を止めて水を流してから、クレンザーをつけて枝の長いブラシでこすり洗いすればよいだろう。

便座 ――意外に不潔な便座カバー。頻繁に洗えないなら使わないほうがマシ

便座が黄ばんでいるようなら、コットンなどに酢をとってぬりしばらくおいてから、トイレットペーパーで拭き取り、水拭き、から拭きの順で仕上げればキレイになる。

また、トイレのふたや便座など外側の汚れは、歯磨き粉をスポンジにつけてこすり洗いしても落ちる。また、便座カバーは尿ジミなどで不潔になりがち。3日に1回は洗うことをおすすめしたい。もし、面倒ならばかえって便座カバーはせずに、拭き掃除で対処したほうがよい。

<コツ>
便や尿がついてしまった便座カバーを洗濯機で洗うことに抵抗があるならば、洗濯前に漂白剤にひたしてから洗えばよい。除菌されているので問題ないだろう。

<豆知識>
洗剤でも落ちなかったガンコな汚れはサンドペーパーで対処を。1000番代のサンドペーパーを用意し、手袋をしてから便器のまわりを円を描くようにしてこするとよい。

トイレの床 ――1日1回トイレットペーパーで簡単除菌。臭いも汚れもスッキリ!

トイレがなんとなく臭いという場合、男性が小便をしたときに飛び散った尿ジミが原因のことが多い。気をつけることが一番の対処法だが、男性がいる家庭では避けられないことでもある。臭いをシャットアウトするためには、薄めた塩素系漂白剤をスプレーしてしばらくおいた後に、水拭きすればよい。

また、トイレットペーパーに便座用の除菌スプレーをシュッとふいて、1日1回床を拭くようにすればいつも清潔だ。

<コツ>
トイレの床は意外とホコリがたまる場所。掃除機をかけてから水拭きしたほうが、すっきりとキレイになる。そのとき、スリッパなどを拭くことも忘れずに。

<豆知識>
急な来客の時に、急いで臭いを消したいときは、消臭スプレーを臭いにめがけてスプレーすると効果的。濃度10 %の酢水を作って容器に入れておくと自家製の消臭スプレーに。