浴槽 ――最後に入浴した人がざっと洗えば洗剤不要! それができないなら熱い湯を上手に利用

浴槽はお湯が温かく、浴室内に湿気が残っているうちに洗うのが基本。ざっとスポンジで浴槽を洗ってお湯を抜き、壁もシャワーで洗い流しながらスポンジでこすれば洗剤をつけて洗うのは1週間に2~3回でよい。

ただ、残り湯を洗濯物に使う場合は、水を抜いた後に熱い湯を全体にかけてからスポンジで洗うとよい。湯アカがこびりついているときは、残り湯にお風呂用洗剤を入れてひと晩置いてから洗うこと。

<コツ>
浴槽をスポンジで洗う場合、四隅をひとつずつ順番に洗っていく。下から上に向かって円を描くようにスポンジを動かす。とくに水位線は汚れやすいので念入りに。

<豆知識>
・木風呂の場合は、ふだんの掃除はたわしでこするだけで十分。ときどき漂白剤やクレンザーで磨くとよいだろう。洗った後は新しい水を張っておくことが長持ちの秘訣。

・木以外の素材の浴槽は、どれもスポンジでやさしくこするのが原則。洗剤を直接かけて掃除をするのは、逆に溶液の筋がついて汚れが落ちにくくなるのでやめたほうがよい。

バスタイル ――目地を傷めるから漂白剤入りクレンザーでゴシゴシこするのはなるべく避けて

バスタイルは全体にぬるめのお湯をかけてから、お風呂用洗剤をスポンジにつけてこすり洗いする。目地が黒ずんでいないなら、洗剤分を洗い流せば終了。目地が汚れているときは、漂白剤入りクレンザーを古歯ブラシにつけてぬり、しばらく置く。30分ほどたって白くなったら水で洗い流せばよい。

がんこな黒ずみは歯ブラシでこすってから同じく洗い流す。どうしても落ちない場合のみ、カビ取り用洗浄剤を使うようにする。

<コツ>
バスタイルの黒ずみをこすり洗いするときは下から上に動かすこと。カビは上から下に垂れ下がるので、上から下に動かすとかえってカビをこすりつけてしまうので注意。

風呂のふた ――カビの原因はやっぱり湿気。黒ずむ前にシャットアウト!

風呂のふたが黒ずんできたらだいたいカビが原因。キレイにするには、ぬらしたバスタオルでふたをぐるりとまき、上からカビ取りスプレーを噴射。水を抜いた浴槽に20〜30分ほどたてかけておく。きれいになったら水でよく洗い、日光消毒して乾かす。

また、カビがつくのは湿気が原因。浴槽がじめじめしないよう、入浴後は換気扇を回したり、窓をしばらく開放したりと乾燥を心がければカビも生えづらくなる。

<コツ>
プラスチック製のふたはカビが生えてもすぐにキレイになるが、厄介なのが木のふた。掃除するときに漂白剤入りクレンザーで磨くなどしてカビ防止を心がけて。

<豆知識>
お湯に浮いている髪の毛やゴミは、灯油ポンプでキレイにすくうことができる。ポンプ口をゴミのところへ持っていき、水ごと吸い取れば、アッという間にキレイにとれる。

風呂釜 ―― 一穴式なら掃除は不要! 二穴式は水圧を利用し回転噴射!

最近多い一穴式の風呂釜は汚れがつかないような構造になっているので掃除の必要はなし。二穴式は湯アカがどうしてもつくので、専用のポンプ式洗浄剤を使って定期的に掃除したほうがよい。

また、ゴムホースを使った掃除方法もある。片方の穴を手でふさぎ、もう一方の穴に勢いよくゴムホースで水を噴射し、これ以上水が入らなくなったところで穴をふさいでいるほうの手を離す。水がにごらなくなるまで何回か繰り返すのがコツ。

<コツ>
風呂釜にゴムホースを入れて掃除するときには、手を上から下へとぐるぐる回転させながら水を噴射すると、汚れが平均的に取れる。