■毎月の積立が苦しいなら、ボーナスもしっかり使う

仕組みは手続きで自動化できるといっても、「やっぱり毎月3万円は無理!」という人もいるでしょう。そこで考えてみたいのはボーナスを併用する方法です。要するに「1年で40万円貯めればいい」わけですから、毎月積立分とボーナス積立分を組み合わせてみるわけです。

例えば「毎月2万円+ボーナスごと8万円」でも「毎月1万円+ボーナスごと14万円」でも年間で40万円貯まることには変わりありません。極端な話、「ボーナスごと20万円」でもいいわけですが、ボーナスを自由に使える枠は残しておいたほうがいいですから、毎月の積立もしたほうがいいと思います。

また、ボーナスが安定的な収入として期待しにくくなっていることも考えておきましょう。最近の会社はボーナスは業績次第としていることが多く、思ったよりもらえないということがあります。毎月の積立をできるだけベースとしておくといいでしょう。むしろボーナスは貯蓄額の上積みをするために使ってみたいところです。

■自分の年収、自分の貯蓄目標を考え、実行に移そう

ここで指摘した方法はあまりにもシンプルなので、実行している人はすでに実行しています。あなたの同僚や友人ももしかすると実行済みかもしれません。私の友人には30歳で1000万円貯めた人もいます(これは年収の25%くらいを貯めたすごい例です)。

もし、貯めなくては、と焦っていて、今まで上手くいっていなかった人がいたら、それはガマンや努力の問題というより「仕掛け」の問題です。まずは自分にお金が貯まる「仕掛け」を講じてみてください。

ここで説明したとおり、自分の年収と自分の貯蓄目標から、貯蓄計画を考え、ぜひ実行してみてください。貯められない、と悩んでいることはストレスですが、自動的な仕組みが作れれば、来年の正月は「貯められる自分」を誇れることでしょう。

ぜひ、チャレンジしてみてください!

やまさき・しゅんすけ 「人生の幸せの問題は、たいていはお金の問題である」という考えのもと、お金と幸せについて考えるファイナンシャル・プランナー(FP)。公的年金制度・退職金制度、投資教育が専門。Twitterでは毎日一言「お金の知恵」をツイートしてます。副業はオタクで、まちあるき、アニメとコミック、ゲーム好き。所属学会は東京スリバチ学会と日本年金学会