映画はトレンドを生むもので、映画自体にもまたさまざまなトレンドがあるもの。2013年も洋画・日本映画あわせて、多様なジャンルの多種の作品が控えている。未だ人気のアメコミヒーローやコミック原作、またこれぞ映画といった原点回帰の趣の作品や新機軸の作品まで、2013年のトレンドを読み解きながら、見ておくべき注目作・話題作をPICK UP! 
 

これぞ映画という映像とドラマ! 日本映画の原点回帰

役者の芝居と空気を実直にとらえて、静かにも深く人間とその事象を描き上げる作品たち。古き良き香りもある原題の日本映画ここに!

 

(C)2012「渾身」製作委員会
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渾身 KON-SHIN』1月12日(土)公開

肉体で、魂で、ぶつかりあう度に強くなる

『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』の錦織良成監督が、川上健一の同名小説を映画化。島根県隠岐諸島に伝わる伝統行事“隠岐古典相撲”をテーマに、島で暮らす家族が20年に一度の古典相撲大会に挑む姿を通して家族の絆を描き出す。『リリィ・シュシュのすべて』の伊藤歩と劇団EXILEの青柳翔が夫婦役で共演し、主演を務める。

 

(C)2013「東京家族」製作委員会
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 東京家族』1月19日(土)公開

山田洋次監督83作目は小津監督へのオマージュ

小津安二郎監督の代表作『東京物語』を現代の設定に置き換えた家族ドラマ。橋爪功、吉行和子、西村雅彦、中嶋朋子、妻夫木聡など実力あるキャストを迎え、監督50周年となる山田洋次がメガホンを執る。田舎から上京してきた夫婦と東京で暮らす子どもたち、生活のリズムが違う家族が再会することで生まれる絆を時に愛おしく時に儚く描いていく。

 

(C)2013フジテレビジョン
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 遺体 明日への十日間』3月23日(土)公開

忘れてはならない東日本大震災の死をめぐる真実

“一切報道されなかった被災地の記録”と大きな反響を呼んだ石井光太のノンフィクションを基にしたヒューマン・ドラマ。『踊る大捜査線』シリーズの脚本家、君塚良一が監督を務め、西田敏行演じる主人公を軸に東日本大震災の知られざる真実を描く。未曾有の大災害に直面した人々は死とどう向き合ったのか? いま明かされる真実が深い感動を呼ぶ。

 

(c)「ほとりの朔子」製作委員会
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 『ほとりの朔子』春以降公開

期待の女優、二階堂ふみのみずみずしい一面に目を見張る

世界中界で賞賛された『歓待』の深田晃司監督が、『ヒミズ』でベネチア国際映画祭新人俳優賞に輝いた二階堂ふみを主演に迎えて撮った青春映画。叔母の誘いを受けて避暑地にやってきた浪人生の朔子のみずみずしいひと夏の模様が描かれる。

 

(C)2013「少年H」製作委員会
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少年H』夏公開

水谷豊&伊藤蘭が夫婦役初共演で描く家族のドラマ

作家・妹尾河童の自伝的長編小説を、高倉健主演『あなたへ』も記憶に新しい降旗康男監督が映画化。昭和初期の神戸を舞台に、戦争に巻き込まれながらも信念と愛情でたくましく時代を生き抜いた、名もない家族の激動の20年間を描く。主人公・少年Hの両親を演じる水谷豊と伊藤蘭の夫婦役、韓国の広大なオープンセットで撮影した壮大なスケールの映像にも注目だ。