「昔から男性を意識しすぎるところがあって、好きな人ができてもアプローチできないし、好きだと言ってくれた男性とお付き合いしても自分の意見をきちんと言えずに振られるなど、うまくいかない恋愛ばかりしてきました。

彼氏とかもう無理だろうな……と自分では思っていたのですが、それを変えてくれたのが今の彼氏です。

仕事の関係で知り合った年下の彼とは、職場のみんなで飲みに行ったときにお互い恋愛経験が少ないことがわかって意気投合し、『傷つくのが怖いんだよね』『嫌われたくないよね』と、LINEのIDを交換してからも会話が盛り上がりました。

『男性はどうしてもリードするものって思われるから、それがプレッシャーで』

と話す彼に、勇気を出して『私は、女からあれこれ提案するのはでしゃばりって思われそうで怖かったよ』と返したら、

『僕だったらすごく助かるし、彼女の行きたいところに連れていきたいと思う』

とすぐ返信が来たとき、こう、すんなり会話が進むことがすごくうれしくなって。

年下とはいえ当たり前だけど彼も男性で、こんな自分を出したらまた遠ざけられるかもと思って怖かったけど、そうじゃなかったんですよね。

彼は女性の気持ちがわからないから不安、私は自分の行動に自信がない、そういうのを埋めていける気がしました。

彼も同じように思ってくれたのか、恋愛観みたいなものをいろいろ打ち明けてくれて、私も正直に意見を言って。

『何か、お見合いみたい』と思わず送ったら、『じゃあこのまま付き合おうよ』と返信にありました。

こんな流れで彼氏ができるなんて自分でもびっくりですが、お互いに恋愛経験が少ない共通点がよかったのかもと今は思っています」(28歳/事務)

未経験者同士だからこそ、共感するところが多いし打ち明ける勇気を持てるのかもしれません。

外見やスペックではなく、価値観を話し合って理解を深め、お付き合いに発展するのは幸せなことですよね。

最初に本音をぶつけ合えるふたりなら、交際がはじまってからも一緒に価値観をアップデートしていけるのではと思います。

プロフィール:37歳で出産、1児の母。 これまで多くの女性の悩みを聞いてきた実績を活かし、 復縁や不倫など、恋愛系コラムライターとして活躍中。「幸せは自分で決める」がモットーです。ブログ:Parallel Line