もっともおすすめしたい点「調停調書」
さて、調停というのが、「話し合いの場所」ということはわかっていただけたかと思います。
私がシングルマザーとして調停をおすすめしたい最大の理由は、調停の終わりに話し合いで決められた決定事項を「調停調書」に残せるということです。
これは、子どもの養育費に大きく関わってきます。
わかりやすく私の調停調書の内容を軽くお話すると、まず、算定表によって出された月々の養育費を必ず毎月この口座に振り込む。という約束が書かれています。
期限は、子どもが大学を卒業する年の3月まで。年齢基準ではないのは、留年や浪人した場合に、期間が延長されるということですね。
そして、このお金を支払わなかった場合、銀行口座、職場の給与などが差し押さえられる“強制執行”という法的措置が取れます。まだ措置をとったことはありませんが、法的措置イコール社会的制裁にもつながるので、かなり効力はあるかと思います。
養育費は子どもの権利
私がこの記事を書こうと思ったのは、シングルマザーで養育費をきちんともらっていない人が多すぎるという事実からです。
調停は、本当にめんどくさくて、肉体的にも精神的にも疲れます。
また、調停中は児童扶養手当(いわゆる母子手当)も受けられません。その期間は、離婚を盾に争うので、本当に一人で子どもを養っていかなくてはいけません。
生活能力のある女性ならまだしも、今まで専業主婦でした、という方にはとても辛いとは思います。ですが私は、生活能力の低い方こそやるべきだと思っています。
長い目で見て、月々の固定収入があるかないかというのは子どもの生活環境を大きく左右すると思うのです。
たとえ2万円でも3万円でも、子どもに使えるお金がこの先毎月もらえる権利が、長くとも1〜2年頑張れば得られるんです。
子どもが習いごとをしたいって言ったとき、すんなりいいよって言ってあげたくないですか?
子どもが、私お母さんしかいないって思ったとき「でもお父さんお金払ってるよ、あなたのことを忘れたわけではない」と言ってあげたくないですか?
大好きで結婚したのに、離婚したいもう会いたくない、関わりたくないとまで思うんです。「あの人からのお金とかいらねえよ!!」って思う人も多いと思います。
でもそれってあなたのお金じゃないんですよ。子どものお金です。いらないって思うんだったら全部子どもの口座に入れておいてあげてください。
また、こう言った取り決めを時間をかけて行うことで、相手方に責任感を与えられるというメリットもあります。
平等に人間を癒してくれるのは、お金と時間
お金はいつだって平等です。いつかあなたや、子どもが苦しい時に、きっと助けてくれます。
逆に、お金がないとイライラしてしまいます。子どもを守れるのは、親だけです。
子どもを一人で育てたっていいんです、愛情をいっぱいかけてあげればいい。
でも、お金があったら、もっといい!!!と、私は思います。
以上、バツ3ライターによる、離婚調停のすすめでした。