マイナスな要素や暗い部分があっても、どこかに光があるように
――今回のアルバムタイトル『歌舞伎デスコ』は和風ですよね。しかも「歌舞伎」と「デスコ(ディスコ)」という別のものを組み合わせた造語だと思うんですけど、これにはどういった意図があるのでしょうか?
幸樹:どっちかといえば本来の意味の伝統芸能の「歌舞伎」というよりは、「歌って」「舞って」みたいな、漢字の意味合いをイメージしていますね。
――タイトル曲になっている『歌舞伎デスコ』もそうですが、「こんな時代だからこそ皆を楽しませよう」という意気込みを感じます。
幸樹:『歌舞伎デスコ』に関してはそういうコンセプトで曲を書いたんです。アルバムに収録されている他の曲も、マイナスな要素や暗い部分もあるかもしれないけど、どこかに光があるようにはしていますね。
威吹:アルバムを出すたびに最高傑作ができていると思っているんですけど、今回もよりバラエティに富んだアルバムになっていると思います。色々な景色が見える作品だなと。
玲夏:次はもっと出来るなって思いますね。もっと飛び抜けるというか、もっと新しいダウトを考えながら作るアルバムというのを次はやってみたいなと思いますね。
ひヵる:聴いてくれてる人にエネルギーをあげられるような曲たちが揃ったなと。自信があります。
ミナセ:1曲1曲がすごく強くなっていってて、曲の強みがすごく出ているんで、ライブでも聴きたくなる1枚だと思います。
――ライブのことを想定される曲が多いような印象を受けます。
幸樹:もちろんそういう曲もあります。必ずしもライブで暴れることだけが全部じゃないとは思うし、俺ってバラードを見てそこの印象がいちばん残る質なんで、必ずしも激しいだけじゃないんですけど。
ひヵる:それが、それぞれの作曲の個性っていうか。
――バンドの芯が皆さんの中で共有されているから、バラエティに富んでいても一本筋が通っているというか。そういうのは話し合われたりするんでしょうか?
ひヵる:あんまりないですね。曲を出し合っていく中で、出来上がっていくというか。