「理想は<雑貨屋さんみたいな鍋屋>になれたらいいですね」

「ふたりでもひとりなべの店」というコピーが光る。 拡大画像表示

「実は最初は鍋ではなくて、たこ焼きのタコの代わりに春菊が入っている”春菊焼き”っていうものでお店をやろうと思ってたんです。でもいい物件が見つからなくて。で、それとは別に、家でしょっちゅう鍋を作って食べていて、味には自信があったし、漠然と頭の中で『ひとり鍋っていいな』と思ってはいたんです。そんな時にいまのお店の物件と出会って、『あ、ここでひとり鍋の店をやろう』って決めたんです。直感的というか、ちょっと強引でしたけどね(笑)」

えーとですね、まず”春菊焼き”の存在が気になってしょうがないです。相当おいしいらしいのですが……いずれサイドメニューとして『ちぇけなべ』で出してほしい! まあそんなこんなで急展開で誕生した『ちぇけなべ』。鍋屋さんでありながら、ゆったりゆるゆるくつろげるという不思議な空間が生まれた背景には、杉本さんの理想像がありました。
 

杉本さん責任編集のニュースレター「ちぇけな新聞」。お店の宣伝はほぼナシという衝撃の内容。
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「本当はホームページでの顔出しとか、そこまでしたいわけではないんですけど、自分の人柄だったりキャラクターも含めて、お客さんに面白がってほしいんです。例えば壁に貼ってある世界地図も、これを見ながらお客さんの会話が生まれてくれたらいいなと。ただ食べて終わりという店は、例え料理がおいしくても僕はあまり行きたいとは思いません。いい意味で『変な店だな』と思われたいと言うか、理想を言うと<雑貨屋さんみたいな鍋屋>になれたらいいですね」

ああ~、なるほど! 確かに『ちぇけなべ』のゆったりした雰囲気は、雑貨屋のそれと近いものがあるかも。<ひとりでもおいしいものを食べたい>という気持ちは、「ひとりメシ」をするうえでの大きなモチベーションのひとつ。『ちぇけなべ』はそこから一歩進んで、<おいしいものを食べながら、リラックスして豊かな時間を過ごしてほしい>という、ワンランク上のサービスを提供しようとしているお店なんですね。ありそうでなかった「ひとりメシ」のスタイルが、『ちぇけなべ』から新たに生まれるかもしれません。

最後に、ちょっと気になることを質問してみました。『ちぇけなべ』は鍋のお店なわけですが、暑い夏になったらどうするんですか?
 

「さすがに冬よりはお客さんが少なくなるかもしれないですけど、好きな人には来ていただけるんじゃないかと思っています。条件やタイミングが合えば、『ちぇけなべ』以外のメニューを増やすこともあるかもしれませんし。夏は夏で、面白いことをやりたいですね。例えば”セーター着てきたら50円引き”みたいな(笑)」

まだオープンしたてということもあり、これから杉本さんとお客さんが、どんなふうに『ちぇけなべ』を育てていくのか、楽しみです! お店の利益が心配になってしまうほどお得すぎるポイントカードサービス(マジでお得すぎます。リピーター推奨です)や、お店への行き方など、詳しくはHPでチェックしてみてくださいね。

関連リンク
『ちぇけなべ』公式ホームページ