クタクタになった野菜やしっかり味が染み込んだお肉やお魚は食べやすく、家族でワイワイ言いながらついついたくさん食べてしまう「お鍋」。いまやお鍋の素も豊富なので、秋冬には出番が多いメニューの1つではないでしょうか。
今年は食材をまるごと使い切る、サステナビリティに配慮された鍋「まるごと鍋」に注目ですよ~。
今回ご紹介するのは、1年を通してスーパーなどで手に入るものの、実は11月からが旬のレモンを使ったお鍋のレシピです。レモンは健康にもよいそうなので、冷える日にはレモンを使ったお鍋をどうぞ~!
広島県のレモン島に学ぶレモン健康術
国産レモンの旬は冬。そんなレモンの生産量日本一を誇る広島県の離島、大崎上島のみなさんは、5日に1個レモンを摂取することで、とても健康なのだそうです。まずはレモンのすごさをご紹介します。
先進レモン効果研究の専門家の飯田忠行先生が島民90名を対象に行った健康調査によると、大崎上島の島民の方々のレモン平均摂取量は約5日に1個。全国平均が年間に5個なので一般の人のレモンの摂取量の15倍多いことがわかりました。
レモン島の住民はこんなに健康!
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- 健康寿命は、平均80歳。全国平均よりも7歳も高い
- 女性ん同年齢平均の骨密度よりも、島民の骨密度の方が高い傾向
- 血圧が低い
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飯田先生は「骨密度が高い理由のひとつとして、レモンに含まれるクエン酸が持つキレート作用が関係していると思います。キレート作用とは、カルシウムをはじめ、ミネラルを腸から吸収しやすい形に変えることです。
そのため、血中カルシウム濃度が維持され、骨密度を維持することにつながります。」とレモンは骨にもいいんですね!
血圧に関しては「レモンが血圧を下げる理由は皮に含まれるレモンポリフェノールと、果汁に含まれるレモンフラボノイドが関係しています。
高血圧自然発症ラットを用いた研究でも、レモン果汁やレモンフラボノイド類が血圧に影響を及ぼす可能性が示唆されています」と島田先生。
レモンに含まれるさまざまな栄養素によって、骨の骨密度を上げ、血圧を低く保つ、結果健康寿命が全国平均より長くなる…レモン、これは食べざるを得ないのでは!?
管理栄養士の柴田真希さんのおすすめ!レモンを丸ごと使ったお鍋3選
もやしレモン肉タワー鍋
【材料/2人分】
〈スープ〉
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- 味噌:大さじ2
- 豆板醤:小さじ1
- 砂糖:小さじ1
- にんにく(すりおろし):小さじ1/2
- 鶏ガラスープ:800cc
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〈レモンごまだれ(作りやすい分量)〉
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- 白ねりごま:大さじ1
- 白すりごま:大さじ1
- 砂糖:大さじ1
- 醤油:大さじ1
- ポッカレモン100:大さじ1
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〈具材〉
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- レモン:1個(ポッカレモン100:大さじ2)
- 豚ロース肉:200g
- 子大豆もやし:2袋
- 豆苗:1/2袋
- にら:4本(30g)
- しめじ:1/2袋(50g)
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【作り方】
(1) 〈レモンごまだれ〉を作る。〈レモンごまだれ〉の材料を上から順に混ぜ合わせる。
(2) 豆苗をざく切りにし、トッピング用に少量残しておき、残りは子大豆もやしと混ぜ合わせる。
しめじは手でほぐす。にらをざく切りにレモンを2~3mm厚の輪切りにし、半分にする。
(3) 鍋に〈スープ〉の材料を上から順に混ぜ合わせる。子大豆もやし、豆苗、にら、しめじを山盛りに鍋に盛り付け、まわりに豚ロース肉を巻きつける。輪切りのレモンを散らす(ポッカレモン100の場合は、スープの中に入れる)。
(4) (3)を中火にかけ野菜を崩しながら鍋の具材全体を温める。お好みで〈レモンごまだれ〉をかけていただく。
栄養ポイント
レモンに多く含まれるビタミンCはウイルスの侵入を防ぐなど風邪対策に欠かせず、疲労回復などの効果が期待できます。お肉に隠れている子大豆もやしは、アスパラギン酸という疲労回復成分を豊富に含んでいます。
その量はにんにくの2倍もあります。
カリウムやマグネシウムなどのミネラルが緑豆もやしに比べ3~4倍多く含まれています。さらに、にらや豆苗には、免疫力を高めるβ-カロテンが豊富。
きのこに含まれるβ-グルカンをはじめとした食物繊維は、味噌などの発酵食品と一緒に摂ることにより腸の働きを促し免疫力を高める効果が期待できます。
レモンとごまを使用したたれは、レモンのビタミンCとごまのビタミンEのWの抗酸化作用があり、たれをかけることで疲労回復効果が期待できます。