一時期からブームとなり、もはや定着しつつある「高級のり弁」

日本を代表するお弁当と言えば「のり弁」。古くから家庭で馴染み深い弁当の一つとして知られており、弁当専門店はもちろん、コンビニやスーパーでも「コストパフォーマンスの良さ」筆頭の弁当として根強い人気があります。

他方、ここ数年で、このシンプルな「のり弁」にあえて高級食材を使い、その味をかなり飛躍させた「高級のり弁」を打ち出す店が出始めました。

その価格はおおむね1000円超え。

なかなか手を出しにくい価格帯ではありますが、その味はそれまで慣れ親しんだ庶民的な「のり弁」をはるかに飛躍させたものとあり、一時ブームになり、その支持はもはやジャンルとして定着したようにも映ります。

フォトギャラリー【写真】絶品のり弁当を詳しく見る!
  • 一時期からブームとなり、もはや定着しつつある「高級のり弁」
  • 海苔の風味とご飯のバランスが最高です
  • 『築地魚弁』「海苔弁当(ハラミ白醤油焼)」1480円(税込)
  • 滋味深い海苔のキレが最高です
  • 『刷毛じょうゆ 海苔弁山登り』「海苔弁<山>」1250(税込)
『海苔弁いちのや』『刷毛じょうゆ 海苔弁山登り』『築地魚弁』の3ブランドを食べ比べ!

今回は、そんな「高級のり弁」専門ブランドの中から、『海苔弁いちのや』『刷毛じょうゆ 海苔弁山登り』『築地魚弁』の3つに絞り、それぞれを食べ比べてみることにしました。

「のり弁」ブームを飛躍させた『海苔弁いちのや』

『海苔弁いちのや』「海苔弁」1080円(税込)

東京・九段の靖国神社前に本店を構える『海苔弁いちのや』。

「高級のり弁」専門店としては後発ながら、ブームを飛躍させたブランドです。今回は、この『海苔弁いちのや』の「海苔弁」をいただきます。

フタを開けると、その裏面に食材のこだわりがビッシリ書かれており、この弁当にかける思いが強く伝わってきました。

また、その弁当は主人公の「のり」が隠れて見えないほどに具材で埋め尽くされており、そのビジュアルにも衝撃を受けました。

具材一つ一つと、「のり」の高級な味わいに衝撃!

さっそくいただきましたが、サックリ揚がった魚のフライ、ドーンと大きなちくわの磯部揚げ、鶏もも肉の味噌焼き、きんぴらごぼうや野沢菜など、どれを取っても絶品揃いで、弁当としてはもちろん、このままお酒のおつまみとしても十分すぎるボリューム感でした。

このモリモリの具材の下には、全面を覆い尽くす大判の海苔、その下に白米ともち麦のブレンド米、さらに容器の底にももう一枚、海苔が敷いてありました。

この海苔は、瀬戸内海産「うき流し」を使用しているそうで、しっかりとした食感で、塩味がほどよく白ごはんによく合い、口いっぱいに贅沢な味が広がりました。

「高級のり弁」のカテゴリーではありますが、これだけの充実ぶりで、1080円というのはむしろ安いのではないかと思えるほど。

気取らずにいただけ、そして絶品の「のり弁」でもあるように思いました。

海苔弁いちのや