自分の隣にあるようなこととか、人間誰しも感じることを歌詞にしてる
――ライヴもダンサーや役者さんみたいなメンバー以外の人を入れたりして、エンタテインメント色が強いステージになってますね。
Takashi:Kouichiがカメレオを始める前から、音楽だけ演奏するライヴじゃなくてショーのようなイメージでやりたい、という話をしていましたね。ダンサーを入れたりするのもその一環です。
HIKARU.:見た目的な楽しさもやはりライヴの醍醐味だと思うんです。
――その一方で、歌詞はネガティヴなものが結構ありますよね。例えば『ニート姫』は引きこもりの女の子を題材にしていますし、『嫌な奴ね、アンタ』はぶりっ子の女友達に嫉妬する内容ですよね。
Kouichi:自分の隣にあるようなこととか、人間誰しも感じることを歌詞にしてるだけで、なんの芸もないんですけど(笑)。なんだか意味がよくわからない歌詞を聴くよりは、誰にでも当てはまる方がいいのかなと。
Takeshi:たとえばホントに『ニート姫』みたいな人生を送ってるひとはそうそういないとしても、そういう要素はどんな人間にもあると思うし。『嫌な奴ね、アンタ』だって、あそこまで極端なことは考えなくても、「そういう部分あるかな」と思えたり。
Takashi:そんな風にして自分に置き換えたりすることはあるんじゃないですかね。
Takeshi:「投影」や!(笑)
HIKARU.:これまでやっていたバンドでは綺麗な言葉で歌っていたことが多かったんですけど、カメレオになってからは、あまり歌ってこなかったような内容や言葉を使ったりすることが多いですね。
Daisuke:僕は歌詞を一切書かないんですけど、結構えげつなかったり、突っ込んだ内容の歌詞も多いんですよ。聴いてて気分が悪くなる歌詞やイラッとする歌詞もあると思います。けれどあくまで登場人物は第三者というか、反面教師的な意味合いで聴いてもらえると良い曲もあると思うんですよね。
Kouichi:人を笑顔にするのも作品ですけど、人を悲しませたり嫌な気分にできるのも作品だと思うんですよね。映画や小説だってそうですし。
――そしてニューシングルの『サンドウィッチLOVE』なんですけど、これはどんな作品なのでしょうか?
Kouichi:カメレオの作品は社会風刺的な歌詞が多くて、現代を歌ったり、現代で起こりうる、起こりやすい問題、悲しいこととか、結構後ろ向きな作品が多かったんです。それで、単純にラヴソングっぽいものがないよなと思いまして、「ラヴソングを書こうぜ!」みたいなノリでした、最初は(笑)。
HIKARU.:しかし結果的に全然ハッピーなラヴソングにはならなかった……(笑)。