雑誌「メンズナックル」で「伊達ワル」というジャンルを作り、「メンズスパイダー」で「Vホス系」という新たなジャンルを築いた、名物プロデューサー鮎川優氏(通称鮎P)。そんな鮎Pに「ウレぴあ総研」が直撃インタビュー!

――「メンズスパイダー(リイド社)」という雑誌は、ヴィジュアル系ファッションとホスト系ファッションの融合=「Vホス系」雑誌と呼ばれてますが、「Vホス系」をやろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

鮎川:僕は以前ホスト系ファッションとお兄系ファッションを融合させた「メンズナックル(大洋図書)」をプロデュースしてまして。ファッションやカルチャーでもそうなんですけど、ブームってあると思うんです。僕が「メンズナックル」を仕掛けた2003~4年頃は「これからはホスト系が盛り上がる」という空気があったんですよ。もちろん僕自身もTVや雑誌など他のメディアに出たりして、ホストブームを作ってたというのもあるんですが。

それから5年くらい経った頃に「いつまでも同じことはしていたくないな」と思って、その頃ヴィジュアル系シーンがまた活発になってきてると感じていたので、「音楽系も取り入れたい」と編集部に掛け合ったんですが、既存のものを壊すということができなくて。

でも時代やファッションも変わっていくものだし、新しいこと、これから流行ることをやりたいなと「メンズナックル」のプロデュースを降りて、新しくリイド社さんと「音楽とファッションの融合」というテーマで始めたのが「メンズスパイダー」なんです。