2021年のヴィジュアル系シーン、どうだった?

藤谷:昨年はお休みしてしまいましたが、美術家の赤西千夏さんと、ライターの南明歩さんと、2021年のヴィジュアル系シーンを振り返りをやっていきたいと思います。

赤西千夏
現代美術家。女子美術大学芸術学部美術学科洋画専攻卒業。ゲンロン新芸術校通常課程修了。ヴィジュアル系をジェンダーの視点から捉え作品制作をしている。主な展覧会に「いちごのはにかみ♡」(新宿眼科画廊、東京、2021)、「現実と仮想」(Sho+1、東京、2021)、「ぜんぶ社会のせい」(MEI COFFEE、静岡、2022)など。
Twitter:@lc_f06
Instagram:franmany6

南明歩
ライター。ライブレポートやコラムなどを「RealSound」「indiegrab」「ガルポ!」にて執筆。
Twtitter:milk0808mm

藤谷千明
V系やポップカルチャーを中心にWEBメディアなどに寄稿。共著に『すべての道はV系へ通ず。』(シンコーミュージック)など。

チケット代、配信…この1年で変わったこと

南:2021年は、ライブの休止や延期が相次いだ2020年に比較したら、有観客ライブの数も戻ってきましたね。

赤西:2020年に延期になったライブの振替公演が2021年にワッと来てましたよね。コロナ禍の影響もあってか、これまでだとチケットが取れなかった公演のチケットが手に入ることもあって、私はライブに行くことが増えました。

藤谷:仕事や家庭の事情で行けない人も増えたと思うのですが、そういう方もいるんですね。コロナ禍の有観客公演は、一昨年はバンド側もお客さん側も手探りだった部分も大きいけれど、最近は現状に慣れてきた感もあるのかなと感じます。

南:皆ルールを守っていますよね。一席空いていると快適さもありますし。

藤谷:その一方でどうしても気になってしまうのがチケットの値段ですね。

赤西:私は最近ライブに行き始めたので、あまり気にしたことがなかったのですが、上がってますか?

南:そうですね。1,000~2,000円は上がっているように感じます。

藤谷:今後、値段は戻るのかな?と心配してしまいますね。それは自分のお財布事情もですが、今の価格帯ですと、「今好きなバンド」を優先しているから、イベントで新しいバンドに出会う……みたいな機会が減ってしまったな、という実感があります。

座談会に持ち寄られた、ヴィジュアル系雑誌&作品

南:配信に積極的なバンドは増えましたよね。ライブも有観客と配信ライブを並行して行うバンドも多いですし。

藤谷:この2年くらいで配信ライブはすごく増えましたが、どんな印象を持っていますか? 私の周囲ですと「やっぱり生のライブがいい」という人と、「ライブに行けないから嬉しい」という人と意見が分かれていて。

南:バンドによりますよね。映像が映えるバンドというか、映像作品として成立しているバンドの配信は見ごたえがあります。

赤西:現場行ったあとに、配信のアーカイブを観たいってありませんか?

南:ああ~、わかります。DVDも自分が行ってないライブは興味なかったりします。

藤谷:へえ~、私は「行けなかったからこそ観たい」派ですね。

南:好きなバンドが配信ライブをしてなかったので、やってほしいと思うことはあったんですけど。例えばキズなんて、ライブの映像演出もすごいのに、やらなかったですよね。こだわりがあるんでしょうね。

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