「彼とは学生時代からの付き合いで、同じ地域に就職してからも関係はうまくいっていました。

でも、私が大阪から東京に転勤になったときに、『遠距離は無理』とフラれたんです。

この程度の距離に負けてしまう関係だったんだと一度は諦めたものの、その後もずっと忘れられなかったので友人として再び連絡を取り合ったのが、半年後。

近場で付き合っていた頃は何かあると会っていたのでそこまで電話をしたことがなかったんですが、離れて暮らしていると日常の報告などで会話が続くんですよね。

そんな中で彼の話が仕事の愚痴ばかりになってきたときに、私のほうから会って飲もうと誘い、翌朝一番の新幹線に飛び乗りました。

最初は帰省とたまたま同じタイミングでということにしましたが、その後も月に1度くらいのペースで会うようになりました。

大阪と東京の遠距離なんて、お金がある大人になってからなら越えられない壁ではないということを刷り込みたかったんです。

その後、もう一度やり直したいと言われて、1年の交際期間を経て入籍しました」(31歳/商社勤務)

遠距離が別れになる理由は、会いたいときに会えないことが一番多いのではないでしょうか。

お金の自由度が少ない学生ならまだしも、社会人になり、そして交通アクセスの多い地域での遠距離はそこまで問題にならないはず。

会いたいときに会えると刷り込み、見事復縁に成功した彼女はまさに策士。

彼女は『一度別れて冷却期間を置いたことで彼の中で寂しさが募っていた時期でもあった』と一度別れたことを前向きに捉えていました。

復縁のためには、別れたくない! と感情的になるよりも、冷却期間を置いたほうがいい場合も多そうです。

フリーのライター・編集者。出版社で10年働いたのち独立。得意ジャンルは街ネタ、恋愛。お酒が大好き(ほぼ酔わない・酒豪)で、取材相手を飲みの席で見つけることが多い。