中務裕太、橘ケンチ 撮影:鈴木規仁

EXILE/EXILE THE SECONDの一員としてのアーティスト活動の傍ら、日本酒に対する造詣を深め、近年では日本各地の酒蔵とのコラボレーションを実現させてきた橘ケンチ。

彼と福岡の人気酒蔵、白糸酒造との3度目のコラボレーションによって誕生した『5013橘(ごーぜろいちさんたちばな)』が、11月20日、ついに発売された。

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  • 橘ケンチ、中務裕太
  • 9号酵母+純米という正統的なスタイルで醸されたこの酒は結果的にこの後金賞を受賞
  • 袋吊りで取れたばかりの酒を唎く橘ケンチ。様々な作業を通して日本酒への造詣を深めていく
  • 橘ケンチと中務裕太も『5013橘』の造りの合間に出品酒の袋吊り作業を手伝った
  • 『5013橘』の作業と同日に『2021全国新酒鑑評会』出品に向けた造りが行われていた

橘と白糸酒造の新たな挑戦にGENERATIONS・中務裕太が参加

白糸酒造の杜氏・田中克典氏(中央)と橘ケンチ(右)はすでに旧知の仲。中務裕太(左)は日本酒の造りは初体験。 撮影:鈴木規仁

白糸酒造といえば、安政2年(1855年)に創業、福岡県糸島市で160年以上に渡って酒造りを行ってきた、日本酒好きにはおなじみの老舗酒蔵。現在は、若き杜氏、田中克典氏の下、『田中六五(たなかろくじゅうご)』を看板銘柄としている。

橘はこの気鋭の酒蔵と、2019年には『橘六五(たちばなろくじゅうご)』、翌2020年には『橘6513(たちばなろくごいちさん)』『田中六五橘(たなかろくじゅうごたちばな)』の2銘柄をコラボレーションにより世に送り出してきた。

これらの名称にもある“65”とは精米歩合65%のこと。米の35%を磨いたことを意味するが、今回の最新作は『5013橘』。つまり、白糸酒造の十八番の精米歩合からさらに50%まで米を磨き上げようというチャレンジで、且つ日本酒にしては低めの“13”%というアルコール度数にすることで、よりクリアな仕上がりを目指している。

そんな橘と白糸酒造にとっても新たな挑戦となる『5013橘』の造りだが、今回は橘の後輩であるGENERATIONSの中務裕太も参加した。

橘をして「たぶん僕よりも飲んでるんじゃないか(笑)」と言わしめるほどの日本酒好きだという中務だが、日本酒に興味を持ったきっかけは、橘が秋田の新政酒造と共に造った『亜麻猫橘(あまねこたちばな)』をプレゼントされたことだったという。

まさに橘が“日本酒の師”であるわけだが、そんな師匠と杯を交わすうちに「いつか酒蔵にも行きたい」という想いを抱き、この度初めての造りに参加することになった。

初体験だけに職人の現場の雰囲気にかなり緊張したそうだが、経験豊富な師匠・橘や、気さくな蔵人たちの指導の下、積極的に作業に没頭していた。