子育てをしているママの子どもの食に関する悩みは尽きないもの。どんな子どもでも、挙げればいろいろあると思います。
好き嫌いに始まって、だらだら食べる、食が細い、お菓子しか食べない、味が濃くないとご飯を食べない、マヨネーズなどを多用する、などなど。
「なんでもよく食べること」を理想としてしまうと、そこから外れる食べ方が許せなくなりがち。
つい口うるさく言ったり、ご飯作りを工夫することをがんばり過ぎて、それでも食べてくれない子どもにキーッとなってしまったり……つまり悪循環に陥るというわけです。
いったいどうしたらいいのでしょうか。
現在、アマゾンの節約部門でベストセラー1位(※2017年11月18日現在)の、アフロえみ子こと稲垣えみ子さんの『もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓』を参考に、目からうろこの子どもの食に関する悩み、ママの食卓に対する悩みの解決策をお教えします!
1: 子どもが食べるためにはある準備が必要
子どもが「なんでもよく食べない」のは、本当に好き嫌いが多いからなのでしょうか。
原因はまったく別のところにあります。
食べるものがありすぎることと、子どものお腹がすいていないからなのです。つまり、子どもは食べることに興味がないのですね。飽食の国ならではの悩みなのかもしれません。
まだじゅうぶんにはお腹がすいていないのに、食べるものだけがあり過ぎたら、食卓に向かうことは子どもにとっては苦痛でしかなくなります。
その結果、食卓で遊んでしまったり、だらだら食いに走ってしまうことは、仕方ないといえば仕方ないでしょう。
たしかにしつけは必要です。ですが、食事の時間だからという理由だけで食事にしていませんか?
子どもによく食べてもらうためには、しっかり遊ばせることが大事なのです。
2: 空腹がいちばんのごちそう
筆者が企業でフルタイム勤務していた頃、毎日の食卓は戦争でした。
特に夕飯は、下準備をしていないと自分自身がパニック。保育園から連れ帰った子どもは、とにかく空腹なので、ご飯ができるまでについおせんべいなどを与えてしまい、そのせいでご飯をあまり食べなくなることもよくありました。
ある時、頼みの綱のおせんべいを切らしてしまい、とっさに冷蔵庫にあるきゅうりをスティック状に切り、味噌を添えて出すことを思いついたのです。子どもの反応はすさまじいものでした。あっという間に、ひとりできゅうり一本を味噌だけでたいらげてしまったのです!
その後、お代わりを要求した彼女は、計2本のきゅうりを完食したのでした。その後、納豆ご飯を食べ、その日の彼女の夕飯は終わりました。
栄養が偏るのではないか、と心配される方もいると思いますが、おせんべいや甘いものではなく、ちゃんと野菜とお米と発酵食品を食べたということで、不思議と安心感がありました。
3: 子どもこそ食生活はシンプルに
うすうす子どもは凝った料理を喜ばないな、とは思っていましたが、どうやらそのようです。
キャラ弁など、見た目のかわいさや華やかさで一時的に食べさせることはできるかもしれませんが、そこまで凝るのも大変ですし、そのこと自体がストレスになるなら、逆効果ですよね。
悩みを解決するためには、食生活をシンプルにし、子どもにお腹をすかせればいい、ということだったのです。
要は、お菓子類は置かなければいいのです。あるから欲しくなる、というのは大人も子どもも同じですよね。
また、子どもを持つ親は、子どもがお腹をすかせる=騒いで周囲に迷惑をかける、と思い、子ども用のお菓子やジュースを常備しがちです。
それを思い切ってやめて、一度ペコペコになるまで遊ばせる。その後で、たとえば炊きたてのご飯を与えたら、子どもはふりかけなどかけなくてもパクパク食べるでしょう。