算数や理科・社会と比べ、国語の勉強方法に悩む子どもや、どう教えたらよいか分からない親は多いですね。

算数は法則や公式を覚え、基本問題から応用問題を何度もこなしていくことで確実に力がつく教科です。また、理科や社会についても用語を覚え理屈が分かり、それを説明できれば点数が取れるようになります。

しかし国語だけは法則や公式がなく、暗記をして点数を取るものではないため、勉強の仕方や教え方に悩む人が多いと言われています。

では、先生でも塾講師でもない親が、子どもの国語の勉強にどう関わったらよいのでしょうか。

そんな中、子どもに国語をどう教えたらよいのか、どんな声掛けをしたらよいのか等が分かる書籍が発売されました。

それには、どんな親でも簡単にできる、国語が苦手な子どもへの声掛けのポイントが記されています。

今回は、福嶋隆史氏の著書『国語って、子どもにどう教えたらいいの? 音読から読解問題、作文・読書感想文まで、効果抜群のアドバイス集』を参考に、作文書けない! 音読できない! 国語が苦手な子への有効な声掛けについてお伝えしたいと思います。

まともに音読ができない子どもへの対処法

小学校の宿題で毎日といってよいほど出されるのが「音読」です。音読は声に出して文章を読むことを言いますが、音読には信じられないほどの効果があることをご存知でしょうか。

音読には「記憶力」「コミュニケーション能力」「思考力・発想力」などをアップさせる力があると言われていますが、まだまだ挙げれば効果は沢山あります。

そうとは知らず、残念なことに音読を軽視してしまっているママも多いでしょうが、ちゃんと音読の効果を理解し、子どもにきちんとやらせているママであっても悩みは多いといいます。

その1つが「まともに読めない」ことです。国語が苦手な子はきちんと読めない子が多く、読んだ直後に内容を聞いてみても的を射た答えが返ってきません。

そういう子に多いのが、読み飛ばしてしまったり、句読点がついているのにそこで区切らずに、変なところで切ってしまったり、自分の言葉で読み替えてしまったりというものです。

音読がきちんと出来ないと、物語をきちんと理解することが出来ず、問題が解けないので、それがきっかけで国語が苦手になってしまうということでしょう。

そういう子には「親が先に読んでお手本を示し、その後子どもがマネをして読む」ことを実践すればよいと福嶋氏は言います。つまりリピートアフターミーですね。

特に小学校低学年までの子どもは、目で読むことが苦手でも耳から入った言葉であればすんなり言える子が多いといいます。

ですから、「ママが少しずつ区切って読んであげるから、その後マネして読んでごらん」と優しく声を掛けてあげれば、音読が苦手な子どもも自然に自力で読めるようになるのです。