自分の機嫌の悪さを隠すことなく態度に出し、それによって周りが動くのを求めるのがフキハラ、「不機嫌ハラスメント」です。
成熟した心を持つ大人なら、そんな姿は周囲にとって迷惑なことが理解できますが、いくつになってもフキハラを当たり前のように「やる」人もいます。
自分の不機嫌さによって人を動かそうとするのは依存であり、まともなコミュニケーションとはいえません。
フキハラをやっている側はどんな心理なのか、それを知り少しでもストレスを減らす対策を考えましょう。
「不機嫌ハラスメント」に振り回されないためのコツ&注意点
自分の状態に責任を持てない人がフキハラをする
まだ幼い子どもであれば、欲しいものが手に入らなかったり身体の状態が不快でたまらなかったりするときに、不機嫌になって「何とかしてよ!」と周囲にアピールします。
嫌な気持ちを抑えられない、自力では解消できないから周囲から差し出される手を期待して不機嫌さを表に出します。
成長の過程で、自分の感情について周りは相手をしてくれないこともある、と気が付き、自分も相手の機嫌を取らないのならお互いさま、それぞれで解決することを考えますよね。
「自分のことは自分で何とかする」、これが自立であり、他人をあてにしないのはそれがお互いの尊重になるからです。
立派な大人として社会に身を置く人間が、機嫌を損ねても自分でコントロールできず、不機嫌さを撒き散らすことで快適さを他人から提供してもらおうとするのが「フキハラ」、不機嫌ハラスメントです。
フキハラをする人は幼い子どもと同じで、自分の感情を自力で扱えず周囲に「救わせる」ことを当たり前にします。
「自分は気分が悪いのだから、それを見た人はケアをして当然」、これがフキハラをする人の心理です。
不機嫌になるのは自分の事情なのに、その解決を他人の役割にするのですね。
自分の状態に責任を持てない人が何とも思わずフキハラをするのであって、心が未熟なまま周囲の人間に依存して生きているといえます。