暴言を吐かれる、友達付き合いやお金の使い方を制限されるなど、パートナーからのモラルハラスメント(モラハラ)に苦しんでいる女性は少なくありません。
長年付き合ってきて彼のことはよく知っていて、モラハラするなんて思いもよらなかったのに、結婚後にモラハラ夫になってしまった……というケースも多々あります。
将来的にモラハラ夫になる可能性があるかどうか、結婚前に見抜くことは可能なのでしょうか?
モラハラ解決相談所『Re:gene(リジェネ)』の所長、太田瑠美さんにお話を伺いました。
モラハラは誰でも加害者・被害者になりうる可能性がある
パートナーとの関係性は、お互いに愛情と思いやり、相手を尊重する気持ちを持って接することが大事なのですが、実際には『パワーゲーム』が行われていることがとても多いです。
パワーゲームとは、一言でいうと権力争いです。相手より優位に立ちたい、主導権を握りたい、支配(コントロール)したい……そういう欲求が、モラハラ行為に結びつくのです。
カップルの場合、相手に対して独占欲や執着心なども強く働いてしまうので、パワーゲームが起こりやすいといえます。
また、結婚生活においては、環境の変化などで大きなストレスに晒されたり、窮地に追い込まれるような出来事に巻き込まれたりすることがあります。
そんなときは、誰しも余裕がなくなり、身近な人に対してきつく当たってしまうこと、普段通りに接することができなくなることもあるかと思います。
そうしたことを加味すると、『モラハラは誰でも加害者、被害者になりうる可能性があるもの』ということができます。
とはいえ、モラハラをしやすい男性には、やはりいくつか特徴があります。主な例をご紹介します。